ダブルロープなウェイ


でーんでーんでーんでーんどんどん。

 


2月1日。朝8時にホテルを脱出し、やってまいりました桃源台駅。
シャッターが開くのは50分、始発前に待機することで少しでも人の居ないゴンドラに乗ろうと思いやめっちゃ人来るわい。

二桁人待機してた。みなさんおはやい。

シャッターは随分開くのが遅くなり、痺れは切れないが何かやらかしたのか不安になる面々。
具体的には時間の確認ミスとかな。

満を持してシャッターが開く、乗客たちの目に飛び込んだのは……!!



メンテ明後日からじゃん、今壊れるとか嘘だろ。
全通するためだけに土日に被るように旅程組んだんだぞ……。



とはいえ無人ゴンドラが全然動いてなかった時点で予想はできていた。横浜とかだと二周くらいしてんじゃね?ってくらいテスト運転してるもんな。ロープ送る音すらしてなかったもんなぁ。

フリーパスやチケット所持者は伊豆箱根バスで大涌谷に向かうチケットが貰えたらしい。
あっちのルートも気になっていたので貰えばよかったな、気付くのが遅すぎた。

ということで、涙を飲んで早雲山駅に移動した。
まぁ前日も乗ったんだが。

 


乗り込むゴンドラ。
射出のシーンは何度乗っても楽しい。
支柱を通る時は何度乗っても怖い。

非現実のワクワクがいくらでも味わえる。



先の見えない峰だって他力本願で越えられて、安心安全に遠くに連れて行ってくれる。

技術ってすごいなぁ、よくこんなもん考えても実現させるもんだよ。
人力だろうと機械だろうと、高所で運用し始めた頃とか落下事故怖すぎて乗れないだろ。




上から芦ノ湖を見たり、車じゃないと見れない画角の大涌谷を見たり。
ロープウェイがあるから眺めることのできる風景がある、というのは結構嬉しい。

残念なのは紫外線対策か劣化かで景色がくすんで見えること。肉眼で見るほどの綺麗さは無い。
だから自分の足で現地に降り立たなきゃいけないんだ。



駅で大口を開けているのも、電車と違うドキドキで溢れてるよな。乗降もVIP扱いしてもらってるような、特別感。
だから高くて怖くても乗ってしまうんだ。
人間は空を飛べないからってのもあるかもな。

 


ロープウェイの仕組みは上でロープを掴むこと、普段だと見ることができない部分が箱根では見れる。ぎゅっと掴んだこの部分が俺たちを守って運んでくれる。

しかも2本を内側から外に向けて掴んでいるので、強風でも安全バツグンで人数も多く運べる。
強風でも耐えられるとは車内案内のお言葉だ。

強風時に乗りたいかどうかってのはそれはそれ。




駅ではロープが足元に引き込まれ、ゴンドラはローラーに運ばれていく。
人を乗せた後は射出時にまたロープと合流し、しっかりと掴んで次の駅へ。
これすげぇ自由研究向けの題材じゃね?




昔はロープ1本のタイプで運用されていたことが姥子駅で見ることができる。
そして鉄塔を見ると、支柱は昔から変わらないんだろうということもわかる。支柱強いな。

乗車人数が増えたから負荷が増えるのでは?と思うところだが、乗せる人数や時間を考えると昔は半量の人間を倍量のゴンドラで運んでいたんだろう。そう考えると総重量は同じくらいなのかな。

 


丁度工事のある期間に旅行したんだが、早雲山から大涌谷と大涌谷から桃源台に期間を分けて工事していて、どうやって止めてるんだろうと謎だった。
現地に着けば一目瞭然、前期後期別々のロープウェイで運用されているんだな。

まるっと1本でとなると負荷もそうだが、中間駅に人が集まることになって効率が悪いんだろう。上手いこと考えたもんだ。
一部だけ完成することで物資の搬送に使えるというのもあるのだろうか。

長さや高低差だけなら多分1本の路線でも大丈夫なんだろうが、大涌谷は蒸気やそれに含まれる成分で劣化が多いだろうし、つまりは安全性だ。

 


実際工事運休の時期に使ってみた感想としては、ここが繋がっているかそうでないかで効率が全然違う。

なのにそんなに観光する人が減るわけでもないので、車があるなら運休中でもいいが足が無い人間は絶対全通できる状態の時に来るべきだ。

バスがあるとか船があるとかで済む話ではなく、限られた時間の中で迂回が必要となると、無事に予約時間に宿に着けるかどうかの不安も抱いて活動しなきゃいけない。
10分で着ける距離が違うということは残りの時間で悩む余裕ができるということ。
10分で短縮できるものがあるということはスレスレまで遊べるということ。

折角の休みに来るんだから、少しでも色んなことをしたいだろう。
思い出のために費やすのは後悔しないものでありたい。

1つの選択肢を3つに、5つに増やすために、使えるものは使うべきで、使えない境遇を自ら選ぶべきではない。

突発で起こることは仕方がないが、予定として有るものは避けれるなら。それは別のどこかで安心に繋がるだろう。


ちなみに冒頭の運休は11時には解決していたのでそんなに影響はなかった。かろうじで首が繋がったぜ。

時間潰しわんわんドッグ

登山鉄道の旅を終えると全員がぞろぞろとケーブルカーへ移動する。
接続が良いのだが人が多すぎる。次の便でもいいかと時間潰し&ちょっと早めの昼ごはんに、改札前に出店していらっしゃるホットドッグ屋さん、Shake&dogへ。

箱根登山鉄道といえばスイス登山鉄道とのフレンドリーシップ。
スイスといえばチーズ。チーズホットドックをいただこう!

できあがりは注文してから5分ほど。
調理場が少なそうだったので、5人くらいで頼むと時間がかかるかもしれないな。



パリッパリなパンの表面が旨味を増加させる。正直チーズよりソーセージよりパンが美味かった。
チーズが一種類だけじゃないから食べる場所で違いが起こる。コルビージャックってやつか?さらに端の方でパリパリになってるのもお得な気がして良いな。
チーズの下はケチャップがかかってるので味の物足りなさも無く、しっとり感をプラス。



イートインが少し、コインロッカー前の席も合わせると10席はある。
だが天気がいいなら駅の外で食べたくもなる、だって自然の中の町だぞ。風景と空気込みで味わわなきゃ損だろう。

外見からだとわからなくて仕方ないが、芯の部分がちょっと冷たかった。現場でのボイルは無しでトースターにセットしてるのかな?
プロパン地域なのでガスを使うのは色々大変なんだろう、電磁調理器にしても観光地だからボイルに時間をかけてからトースターで焼くわけにもいかない、というのもあるのかもしれん。
しょんぼりしたが、オペレーションを考えるとそれもそうかと納得はいく。


ウェブサイトが無くなったのかリダイレクトがあしのこ茶屋さんになっていて、茶屋さんにはホットドッグの案内が欠片もなくて不便というか、寂しいな。
こだわりとかあるんじゃないかと信じて向かった先だったから寂しくなっちゃったんだろう。

わくわく大涌谷


箱根の中でもいっとう行きたかった場所、大涌谷!大涌谷だ!とうとう!!

一番メインのフォトスポットは二か所あるのに全然空かないのでシーナーモンッテレッテッテー♪ 他にもサンリオのキャラがコラボしているぞ。
そんなサンリオは3月9日までVRChatでSanrio Virtual Festival 2025を開催中!回を増すごとに登場キャラが増えるイベントだ。君も動くサンリオキャラクターを見よう!!

 



前方は湯気、後方は富士山、左右は谷。
自然の迫力に圧倒される風景が広がっている。
ここが地獄だと言うのなら、随分綺麗な地獄なものだ。

 


大涌谷といえば黒たまご。

黒たまごは現地限定のできたてホカホカ長期保存できる土産版があり、土産版は燻製やら味玉なんかも売っている。梱包もしっかりしているので割れる心配はせずに持って帰れるぞ。
どっちにしても現地にいるんだから現地で買うべきだよな。

できたては消費期限2日。売っているお店は土産屋に併設されており、複数の店舗がある。

回転が速いので並んでる人数は10人程度とはいえ、土産を見る人たちとごっちゃになるので正直並びづらい。ワンセットワンコインで買えるのでコミケ壁サークルに挑むつもりで手元にお金を用意して、一瞬の決済を心がけよう。


 


うーん、ふつうのゆでたまご。

塩がついてくるが1袋だけなので使うタイミングは考えよう、というのと、皿の類が無いので上手いこと使えるタイミングまで置いててもいいかもしれんなってのと。

ちなみに冷めた方が断然剥きやすい。薄皮が殻側にくっついてくれるからな。

 


ついでに見かけちゃったので買ったのが「じゃがべー」!
海老名SAで売ってるらしいが、売り切れまくるらしい。見かけちゃったら食べるしかないだろ。

衣は甘みのないもので、じゃがいも・ベーコン・じゃがいも・ベーコン・じゃがいもと串に刺さっている。こんなん美味いに決まってるだろ。

バターに塩をかけたものをガッツリつけて食べるので、単なる丸かぶりとはちょっと違う。片手で机も無しだと結構大変だ。
欲を言うならベーコンがもっと欲しい。家で……作るか……?揚げるのが面倒だな……。



現地は延命・健康にゆかりがある場所となり、黒たまごの寿命延ばしもそうだが延命地蔵さんやらお湯かけ地蔵さんが存在する。
こちらはお湯かけ地蔵さん。お湯は出ておらず、そこにある水分は凍っている。
皆患部撫でてた。

このお地蔵さんのお賽銭は隣に延命地蔵さんを奉っている賽銭場があるのでそちらに入れてくれとのこと。めっちゃ小銭置かれてるんだが、日本人くらい文字読んであげてくれ。

 




早雲山のロープウェイで見える景色が匂いも煙も求めていた大涌谷そのものなので、この景色が見れて初めて完成すると言ってもいいのではなかろうか。
そういう意味ではロープウェイが全通している時に向かう場所だな。

 

情報不足で筋肉痛だったので自重したが、1日4回開催の引率入場というツアーがある。事前予約が必要とあるが、現地でスマホいじってでも間に合うだろうし、参加してみるのもいいだろう。
珍しく現金不可で、現地支払いになるのかな。

開催中止になる日もあるので、空きがあればラッキーと考えよう。俺も参加したかった……。

HESTA箱根



本日は桃源台エリアのお宿、HESTA箱根へ。
2階建てとはいえ階段しかない。徒歩勢とてもつらい。

ぐにゃっとした道をスイッチバックしながら坂を上下し、ちょっと道を外れたエリアへ。横断歩道が無いところを渡ることになるのが厄介だな。
交通機関は伊豆箱根バスを利用すれば目の前まで辿り着ける。

写真に映ってる建物は隣のものなので宿ではないです。

 


部屋はシンプルに和室がひとつ。
広めの8畳だか10畳なので4人5人は泊まれるくらいに余裕がある。座布団はふかふかなものが4つで、うっかり寝ころんだら寝てしまいそうだ。

広縁があるが道に面した部屋だったので涼むくらいしか使えなかったな。
涼むのもそれはそれでエアコンが椅子に当たる位置についてるので落ち着かない。



布団はセルフだけど実質敷シーツのみなので楽だな。

部屋がヴェルデよりだいぶ寒いような……?
エアコンひとつだけだが充分にまわるので暖房はガンガンに効かせよう。



浴衣とタオルは釣り棚に置かれている。
羽織は足まである長さなのでハンガーにかかってるぞ。長すぎて野暮ったい。



給湯はテレビの横に。紙コップなのが残念だな。
ポットはT-falのものだが、こういうのはプラの匂いがお湯につくからあまり使いたくないんだよなぁ……。余程匂いの強い飲み物じゃないと合わないんだよな。

 


洗面は部屋に入った玄関のところにある。
入ってすぐ手を洗えると考えると良いことで、玄関にあたる部分が広いということでもあるので大荷物にはありがたいことだ。

アメニティは歯ブラシのみ、かな。使い捨てのスリッパもそうか。
ブラシやらなんやらの他のアメニティは風呂場にあるので、早めに確認に行くのがいいだろう。



トイレはなんか狭い。そしてうるさい。とてもうるさい。びっくりするほど。
扉に段差がないのでスリッパの位置が悩ましい。

風呂は大浴場のみ。
1Fの奥にあるが階段をちょっと挟むのもあり、ペラペラなサンダルだと行きづらい。
脱衣所にはお水が置いてある。ありがたいことだ。

夜と朝に開放されていて夜中は入れないんだが、その間に清掃は入っていないようなので夜の早めに向かうのをお勧めする。
せめてクイックルワイパー的なモップの使用をさせてくれればなぁ。

 


アプリ入れるとフロントで500円分買い物ができるので飲み物とかを買い増しできる。
そうでなくとも自販機は飲み物系が数台+17アイス+冷凍飯+おやつと、とても充実しているので困ることはない。

道中コンビニみたいなのは無かったのでこれはありがたい配慮だ。
冷凍で出たものをレンジで温める形式だが、食堂は24時間開いてるのでいつでも購入できる。

しかしニチレイさんのホカホカで出てくる自販機のように心躍るものではないのだ。惜しいものを亡くしてしまった。


・ ・ ・


このお宿は駅からぐるっとまわるとはいえ坂も酷くないし、迷子になりようもない道なので使いやすいほうだろう。

問題は桃源台という駅にあるが、ロープウェイと船の最終が早いものだから周辺に用事が無いと夜暇になる。開いている店もこれといってなさそうだった。
バスなら遅くまで出てるので乗り場と観光施設の位置を把握していれば来やすいんだろう。
駅の逆方向に散歩スポットはあるが、遊び場所はそのくらいかな。

駅とホテルの間の斜めに突っ切れそうな位置に他のホテルがあって、なんとかして活用できないものか考えてしまった。
正面入り口から入って売店利用して颯爽と裏口から出ちゃダメだろうか。ダメだろうな。

お宿で食べるもまたオツなもの


さて本日の晩御飯。黒たまごの残りと駅弁の炙り金目鯛と小鯵押寿司。
流石にたまごだけで終わりはできない。



はあまり酢の感じがしないかと思ったらあとから来る。調和は良い。
これについてはこの近辺の寿司駅弁は大体酢締めが入っているのでコメントに困る。

紫蘇めはりや香りと味がわーっときてから酢飯の味が追いかけてくる。
味は強い方だが薬味のわさびには流石に負けるか?

わさび葉めはりはなんか紫蘇の味がする?と思ったら、紫蘇のもこれも梅が混ぜ込んであった。
三島の駅弁で似たものを食ったこともあり、中に混ぜ物がないと思い込んでいた分、驚きの味わいだった。
淡い感じのやつなのでメリハリになるな。

金目鯛は、酢飯じゃないのか?ってくらい甘いな。最初に食べたときは強かった味が、他を通ってくると和らいで甘さが極まる。
今回の癒し枠。ずっと隣で微笑んでいてほしい。

小さいがバランスが良いつくり駅弁だった。
仕分けのある容器が醤油入れにも使えるので、寿司そのものが動かないようにするのとあわせても工夫された内装だな。

なみなみ杉並木


箱根の観光地がひとつ、杉並木。
バスに乗って元箱根港から箱根港町に移動する際、横に見える太く大きい木々、それだ。

これはバスからでいいから見てほしいんだが、こんなふっとい木そうそう見んぞと。
初見はすげぇすげぇ言ってた。語彙が消える。



テメェこのやろう花粉。

の気持ちは否定しないが、これだけ立派だと誉め言葉しか出ない。
特に、伐採されまくって木材不足の昨今は尚更だ。





信じられないだろ、これ真横に道路あるんだぜ。

流石にフルサイズは貼り付けるのを悩んだのでリンクで出すが、スマホを縦にしても収まり切らない青、正直な話、壮観だぞ。
地面だけ見りゃ松林が海辺のそこかしこにあるから馴染みがあるが、似た雰囲気で上が見上げてもきりがないというのは中々ないもんだ。

海の松、山の杉。用途と地域によって異なる植生。ここは歴史だけじゃない学びの場だ。


排気ガスがもくもくと割り込んでくる場所柄、気分爽快空気清らかとはいかないが、10分足らずの緑の散歩、バスのタイミングが悪い時や恩賜公園に向かう時なんかに通ってみるのはいかがだろうか。

気分はお頭


見ろよ、この景観。優勝、優勝としか言えない。優越感余りある。嗚呼海賊飯、海賊飯。

ということで桃源台ビューレストランにて、海賊風サーベルチキングリル!


セットがチキン、単品がシーフードということでぶっちゃけ間違えたんだが、これはこれでいいや。できれば両方頼みたい。両方食べたい。

ピーマンは苦い中にグリルの焼き味。
パプリカはシャキシャキとした新鮮さとわずかな苦み、ほんのりとした甘みの中にグリルの焼き味。
チキンは風味を損なわないために、いくらかは何もつけずにいただきたい。

グリルで焼いてるってだけで美味しさがちょっとプラスされてる気がする。

ソースはしっかり玉ねぎが入っていて、使い切れないくらいの量が提供される。このソースだけでも白米をいただける。
芋もバターが美味い。単品で売ってくれ。

とうもろこしの食べ方だけ串刺しか手持ちか悩ましいところだし、結局全部外してナイフフォークで食べちまうんだが、それでもブチ上げ飯なのに変わりはない。

ちなみに日光めっちゃ痛かったんで対策していこうな。

海賊とは夢を抱いた漢のことだ


始発のお船でどんぶらこ。箱根海賊船で対岸にいくぞ!

左手がロワイヤルⅡ、右手がクイーン芦ノ湖。始発に選ばれたのはロワイヤルⅡだ。

 


出発したら一旦後退してからぐるりと方向を変えて進む。
なので普通客席のデッキは後方になるな。追加料金を払うほうのエリアだと座りながら前を見れるんじゃないだろうか?
有料席はお世話になっていないので真実は君の目で確認してくれ。

 


冬の平日始発最高!!
誰もデッキに残りやしねえ!!
撮りたい放題だ!!!

実際マジでおすすめ。




船によってコンセプトが異なり、こちらの船には船員の人形が存在する。地味に怖い。

ヒャッハーーー!!
一番のりだああああああ!!!
なんて言いながら辿り着いたところに偉そうなおっさんが居てびびらんわけがないだろ。




こちらの船は銃とか宝箱とかが飾ってあって、風景に飽きたら散策に興じることができる。トリックアートもあるし、そういう点では子供向けの船だな。

飾ってある銃はパッと見2種だったが、これは大人でもテンションが上がってしまう。




もう一隻の方のクイーン芦ノ湖はとてもJR九州の味を感じる。ななつ星の味だ。
実際同じ人がデザインしているらしい。そらそうよ。

流石に人が多すぎて写真を撮る隙がなかったが、こっちの船もだいぶ好きだぞ。
座席から壁から、和の雅さをふんだんにあしらったモダンテイスト。
こんなもんニッコニコになっちまうよ。住みたい。

 

 


船は広い湖を20分ほどかけてゆっくりと進む。

左手には富士山、右手にはロープウェイ、後ろには港。
船の駆動音をBGMに、鳥の鳴き声をSEに。
海のような潮の匂いはしない、髪を撫でる風を受けて。
優雅に時間を過ごすことができる。

きっと君もこう言うだろう。

 

Nice Boat.

後から気付いた今年の初詣

朝8時、一路芦ノ湖に向かった。
バスがつい今行ったのですぐ来るやつを選んだ結果である。

神社前で降りて辺りを見渡すと、参るところが見つかる。よその寺だ。

え、箱根神社ってどこ。

 


元箱根港の馴染みの鳥居から少し湖沿いに歩くと、ふたつめの鳥居が見える。

鳥居と鳥居の間には飲食店や宿があり、ここに泊まるのもよさそうだなと思った。ホステルっぽかったが、この位置でホステルは人気あるだろうなー。



道なき道の駐車場を渡り、歩行者の参拝する感じの道に到達だ。

突き当たると右手にお手水と階段があり、階段の前では出店の準備をしている。何時から営業しているんだろうか、10時くらいかな?今食べたい気持ちが湧くが大人しく通り過ぎる。
8時過ぎから準備するんだな、ご苦労様だ。



100段あるかないかくらいの階段をのぼって本殿へ。

段差が大きいところもあり無茶言いなさんなと思ったり、踊り場がなくて背後に恐怖を覚えながら進んだり。

手すりがあるからってなんとかなると思ったら大間違いだぞ、落ちる奴は落ちるからな?




永く社を守っている風格を見せつけながら佇む狛犬さんがたに挨拶をしつつ、お賽銭にお邪魔する。多分何かあったら動き出すぞコイツ。

賽銭の真ん前に枠があるのでじっくりお参りできるが、これも良し悪しありそうだ。悪しが多すぎて今の形式なんだろう。
列を成すにはいいんだろうけど、先頭以外が賽銭を投げるのが躊躇われるので時間がかかりそうだ。



本殿の隣には九頭龍神社の分社があって参りやすい。
正面から出入りするのが礼儀としては正しいんだろうが、両殿を繋ぐ道もあるのでどちらで移動するか悩ましいところだな。

両殿あわせても広い境内ではないので、混雑時期はすごいことになりそうである。




地上に戻るには階段ではなく坂を推奨される。

道中、昔は通れたんだろうな。と思うような手すりが見えて使いたくなるが、斜面が急なのと整備がされていないことから眺めるだけにした。

別に、後ろから巫女さんが来たから怒られそうでやめたわけじゃないぞ。神様の居るところはお行儀よくしなきゃだからな!




坂をくだると宝物殿と池とお茶屋さんがある。

池は弁財天さんを祀っているところなんだが、赤い鯉が映えて良い景色だなと油断して近づくが、目前で手前にいる迷彩状態の黒い鯉たちの存在に気付いて寒イボが出る。いっぱいいるのはあかんて。さむいて。こわいて。

お茶屋さんはお餅をいただける場所なんだが、職人の方が体を壊したので全てのお餅が休売中。
つきたてのおいしいお餅を食べる機会が、今ちょうど無いこととなる。残念。
お餅が売ってないからこの時間に参ったわけだが。

 


湖畔の鳥居にも行けるのだが、安全対策のこともあり通行止め。
旅行翌週には入れるようになってるあたり、綺麗に外したことになる。日記で言うと明日からか。

とはいえこの時間の来訪だと入れてもただ見るだけなのでまぁいいか、と思うところもあるな。
人がいないタイミングでの撮影は魅力的だが、お店に入れないとなぁ。

 


箱根はあじさい(枝ぶりと花から恐らく)が多いのだが、シーズンじゃなくとも枯れ方が綺麗なのでついつい視線がいくな。

雨天が無いわけじゃないだろうに、花びらが雨でやられたようにも見えず。誰かに毟られたり散りもせずに丸ごと残っていて、目立たないけど風景が寂しくなるわけでもない。
普通に咲いてるタイミングだと感想が変わるんだろうが、セピア色の今だからこそ合っている風景でもあるので、とても魅力的だ。

寄木細工で茶色もイメージカラーな町ということもあって、とてもバランスがいいなぁと思うのだった。

ヴェルデの森


夜も深まってきたので彫刻の森で降りましてバスに乗り換えます。
本日のお宿はウィスタリアンライフクラブ ヴェルデの森。外観写真は坂に必死すぎて忘れた。

徒歩30分程度で辿り着くとも書いてあったがバス安定で。
ユネッサンから5分だか8分だかと書いてあったが道の枝分かれが多いのと、結構な坂を登るので天悠で降りるか強羅からの送迎バスの利用を推奨する。
フリーパスの使用をしないのなら伊豆箱根バスが敷地目の前まで運航してくれているな。

敷地に入ったところでも下り坂があり、玄関が少々奥まったところにあるので辿り着くまでは不安がある。

フロントは建物の中間にあり、チェックインすると東と西のいずれかの部屋に案内される。
俺が泊まったのは東館和洋室。

 



広い!!
元が医療機関の保養施設らしく、シングルの部屋は存在しない。
ご家族向けの広々ルームにご案内だ。

こんなにしっかりした部屋に案内してもらえるならお茶菓子は買ってきたほうがよかったなぁ。うまそうだったけど我慢した。しなきゃよかった。
売店が閉まるのが20時なので、それまでにダッシュだ。

壁は時代からすると普通の厚さ。くしゃみは貫通するし廊下の音はそれなりに聞こえる。
暖房は床置きがあって、クーラーも各部屋にあったので冷暖房は過剰なほどだ。



テレビはベッドの足元で和室からは見づらい。部屋によっては見やすいようなのでここは部屋運だなぁ。
机の上には消臭スプレーもあるので持ってきていなくても安心だ。




浴衣と布団は安定の位置にある。

 



部屋に入って廊下があるんだが、クロゼットに隠されるように給湯エリアがある。
ぶれてしまったが箸に急須に湯のみにコップ。筒の中にお茶がある。
ポットはタイガー魔法瓶のものだった。容量多めだな。



下には冷蔵庫。必要十分なサイズで重宝するだろう。
右のはなんだろう、茶殻入れか?不明。



給湯エリアの逆側はクロゼットでスリッパはこちらに置いてある。
和洋室ということもあり、リラックスするなら履き替えは必須だな。

 



洗面台は広々して、人数分のタオル類がここにまとめて置いてある。
アメニティは体洗い布と歯ブラシ、洗顔料とコットン髭剃りくしが一纏めに袋に入ってあった。複数人で来ると袋は別々なんだろうか?



トイレは洗面所の奥。
流すのが押すタイプのレバーなんだが、箱根はこればかり見たな。山にはこういうやつのほうがいいのだろうか、設備変えるのが面倒なのかどっちかな?



温泉地だと珍しく感じなくもない。部屋に風呂場がついている。
この風呂の湯は大浴場と同じく温泉となっており、タトゥーがあったり身体都合で共同浴場を使えない人にはありがたいものだろう。

この他に大浴場と中浴場がある。どちらも露天はない。
大浴場は湯舟に何種類かのバリエーションがあり、中浴場は一種類のお湯場でともに41度ほど。換気によって湯気がなかったことから長居しやすいのは中浴場だったな。
これらに入りにいくと部屋の風呂場は使わないなぁ。

大浴場では水飲み放題なのがありがたい。
だが、2階とはいえ行き方が階段だけっぽいので足腰に温存が必要である。



どっちやねん。と思うところだが一応後から出てくる条件が優先と思って私服で向かった。
現地では浴衣の方も私服の方もいらっしゃったので、そこまでうるさくは言われないようだな。厳守ならもうちょっと細かく注記されてるはずだもんな。


・ ・ ・


飯は予約しないと周囲に店がほぼないので、何か食ってくるか駅弁とかの弁当類を買って来るかになる。予約もじゃらんとかならコメントで伝えるだけでいいのかどうか。公式では価格が不明なんだよなぁ。
チェックインを遅くして食ってくるのが安定なんだろうが、遅くすると送迎バスが終了してるので徒歩の手間が発生するのだけしんどさがあるな。坂でさえなければ……。

近隣だとユネッサンがほぼ唯一の飯どころになるんだが、あまりホテルから出たくない。
出る元気があるならコンビニは数店舗あるから食いっぱぐれることはないな。旅先でコンビニというのもどうなんだってもんだが。

なんか遊歩道もあるらしいんだが、どのタイミングで使っていいのか。出る時にフロントで尋ねてみたが普通に坂ルートを案内された。
簡単な道を知ってるかどうかで敷居変わりそうなんだが、遊歩道の入り口はホテル外にあるっぽいし一回使ってみて把握する感じだろうか。
入口に気付かなかったが、バスに隠れてたのかなぁ。