箱根において、徒歩の旅だと何より考えるべきは宿の到達しやすさだったな。
決める段階ではどうとでもなると思っていても、遊び疲れたところでもうひと踏ん張りとなると体でなく心が疲弊してしまう。
山の中である箱根は坂を歩きがちだし、バス停から数分と言っても大きく曲がったり方向が分かりづらかったり。駅前ですら坂がえらいので油断ならない。
なにより坂のせいで出かける気が起きない。早めにチェックインしてしまったら、その後寝るまでをどうするか悩んでしまう。体を休めるのと時間を無駄にするのは違うからな。
東京旅行ならば平地だし交通もすぐ来ることもあり、チェックイン後の散策もいくらでも出かけ直せるが、こういう場所だとそうはいかない。
だからある程度歩きやすく店も多い箱根湯元で取るか、目的地の真横につけれないのならいっそ小田原に取ったほうが心に優しい。
小田原なら飯屋もだが、コンビニどころか百均もドンキもある。何かあった時のリカバリがすぐにできるので朝の数十分を捨ててでもこちらのほうが安心だろう。
温泉をメインで考えたところで何度も入りはしないのだから、湯治でないなら宿以外で入るのも選択に上がってくる。
朝風呂に入りたいだとか、着替えが面倒だとか理由がある場合に限って優先する項目になるな。
また、箱根の中で予約するなら2食付は必須だ。2食付宿の文化の中で周辺環境が動いてるので、素泊まり文化が広まっても晩飯時に店がやってない。朝はもっとやってない。
夕食をつけなくとも朝だけは対策したほうがいい、9時までとにかく暇になってしまう。
素泊まりならば、チェックイン時間はとにかく遅くしておくと何かあっても安心だ、ということも覚えておきたい。
予約より遅くなるなら連絡が必要だが、早く着く分には何も言われないからな。
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さてここで。
箱根神社に「いい感じに予定が動くようにしてください」と願った結果。
・ロープウェイ故障による予定の変更。 → 思ったよりすぐ復旧した。
・Googleの情報が古くて飲食店が閉まっていた。 → 鰻を食えた。うまかった。
・バスの終発のタイミングで店を出た。 → バスが遅延してて助かった。
・時刻表ページが他の便との切り替え式表示で騙された。 → 風景を見る余裕こそ失ったものの、箱根湯本から出てるバスでリカバリができた。
御利益があったようななかったような。寧ろマイナスがあったような。
自分の努力を申告しに行く神社とはいえ何とも言えない結果に終わってしまった。
やはり貢献が足りなかったか。
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箱根は昔から行ってみたいとずっと思っていた場所だった。
一応人生で2度目ではあるんだが、前は別の予定で特に観光も無く帰ったからノーカンだろう。
最初の予定では強羅公園にも行くつもりだった。時間と筋肉痛で諦めた。
平和の鳥居も開いてないし、ロープウェイも半々メンテだし、彫刻の森のステンドグラスも休止だったので行くべきタイミングではなかったかもしれない。
しかしロープウェイが半分ずつしか動いてないからこそ人が少ないとか利点もある。
雪景色でもないし、節分祭もあえて避けたしでとにかく人混みに巻き込まれないようにした日程だったが、充分に楽しめたと思っている。
次は春とか初夏の緑の綺麗な季節に向かいたいもんだ。