ホリディドゥ高崎


ちょっと駅からは距離があるが ホリディドゥ高崎 さん。

立地
まずは何も言わずにこの窓からの風景をご覧いただきたい。



控えめに言って最高ではないだろうか。

後述もするが店の類も多いので過ごしやすいがとりあえず宿から外に出たくない。新幹線見てたい。そういう宿だ。

車で来るべき宿なんだろうが駐車場に入りづらそうなので対象はどういう客なのかよくわからなくなる。

道順
高崎より北高崎寄り。徒歩で行くのはぶっちゃけどうなんだろうってところだがとりあえずあまり普通じゃないルートで向かった。


高崎問屋町で下車して新幹線側の出口を出て進む。
出たとこで写真撮り忘れたのでちょっと行ったところだが振り返って撮ってみた。



そこからはまっすぐまっすぐひたすらまっすぐ進むと新幹線の高架が見えるのでくぐって、沿って右に歩いてみるとある。
途中で少し左折した記憶があるので本当にひたすらまっすぐ行くと宿は左側になるんじゃないだろうか。……と思ったら公園で行き止まるからそっから左にすぐでいいのか。とりあえず新幹線を目指すって考えだったな。

北高崎からは駅を出てすぐの大通りを踏切渡ってまっすぐ。目印はなんだろうな……俺はドン・キホーテで行ったがこちらからだとちょっと遠かったような。マクドか?

部屋設備
重要なので最初に言っておくが冷蔵庫はない。




ハンガーが2つに浴衣。湯沸かしポット、お茶とコップ。箱ティッシュとスリッパもあるな。


でかい鏡もあるので道具はさておき身だしなみは整えやすいな。


枕もとの装置は謎。ベッドはラジオつきのものだ。


風呂はビジホだから普通にUB。
お湯と水両方だして調節するタイプなのでお湯張る時は湯加減は見ような。うっかりやらかして突っ込んだ足が痛かった。


タオルはフェイスタオルとバスタオル。

俺はプランの都合上テレビもエアコンもないがきちんとした部屋なら使えるので季節によって選ぶといいだろう。
リセッシュみたいなのは無かったので必要なら持ってくるほうがいい。


壁にはついてるがリモコンはない。

施設設備

wifiはあったはず。
自販機とFAX、電話コーナーがフロント階にあるな。
ラウンジはいまいちどうなってるのかわからなかった。なんか雰囲気が寄っていいのかどうか不安になる感じで。



自販機故障してたり乾燥機故障してたり中々な残念ポイントも存在する。

給湯室

ないけどお湯は沸かせるのでお茶とか味噌汁とかくらいならいただける。電子レンジはフロントというかラウンジということで弁当は買ってきづらいかもしれない。

アメニティ

石鹸・カミソリ・歯ブラシ・リンスインシャンプー。くしは無かったので注意が必要だな。ドライヤーは貸出があるのでチェックインの時にお願いするとよさそうだ。

価格
エアコン・テレビ無しプランで3000円。部屋の位置はお願いしてここなので他の部屋に当たる確率もそれなりにある。
テレビが無いとその分鞄を置く場所ができるというのが利点だったな。

総評
いいところ

新幹線ビュー!!!
このためだけに数日泊まってもいいくらいだ!
隣にもホテルはあるもののこちらより低いので見づらいだろうし、5階部屋最高!って感じだ。
宿だから退出時間なんて気にせず部屋の電気も消してアダルティな雰囲気で発着を待つこともできる。忘れられない夜をプレゼントしてくれる宿だと考えていいだろう。一部の人間に対してだけだが。
あとこの宿の位置、上越と北陸の分岐部分が見えるのでそういう点でもとてもいいぞ!

しかも飲食店が近くに沢山あるので食いっぱぐれもなければバリエーションが豊富。ファーストフードから肉、ちょっとお高めのレストラン、高崎といえばのパスタ。ラーメンも寿司もそばも、逆に選べないレベルでなんでもある。
コンビニも近いしディスカウントショップも超近いし確かGUもあったな。
ビジネスという点では相当いい環境だと思うぞ。

新幹線横ってことは相当五月蠅いんだろ?と思う人もいるかもしれないが、防音がしっかりされてるようであまり感じないし下手すると東京の在来近くの方がうるさい。本数ないし。

悪いところ
洗濯関係が残念なところだな。地味に痛いだろう。
フロントが2階で、エレベーターに1階のボタンがなかったことから階段だけで上がることになるかもしれない。
距離も相まって大荷物の人は避けた方が無難なところじゃないかな。

実は新幹線、椅子に座ってたら見えないんだ。
机に座ることを良しとするかどうか……ここが気になるかどうかだろうなとは思う。

 

ところでこんなところに泊まりに来る酔狂な関西人なんてそういないだろうと思っていたんだが宿から出る時駐車場に大阪ナンバーが停まっててお前嘘だろ?

流れゆくはレールの川 ~水上-高崎ちょろっとレポ~


何か違和感を覚えざるをするスイペン。


ちょっと戻って水上駅の駅前です。SLの街群馬、流石の看板だぜ!!
今回で旅行記は終わるんだが不完全燃焼されるかもしれない。だってこれ以降途中下車してねーんだもん。



電車に乗り込むわけだが段差が結構えげつない。
階段のない駅だってだけでも足が悪いと来訪を躊躇いそうなもんなのに、ここまで差があると改札直結ホームでもきついところがないか。

始発駅というと席取り合戦なわけだが、ここでも一応例に漏れずだな。やっぱ観光ならボックス席がいいし、それがあるのかどうかすら知らないわけだから早めに行動するしかない。



到着した電車はほぼほぼロングシート。唯一あった横向き座席に座ったわけだがその位置というのがトイレ横。
何を優先するかってのを考えさせられる車両だ……距離があるわけでもないしそんなにもトイレが必要かってのは感じないけど下りたら次は1時間後だもんなぁ……。同じ構成を他路線にも走らせてるようだし、このルートだとどうか知らんがこないだ雪で立ち往生あったばっかだからそれを考えると必要だよなぁ……。


上越回で言ったようにここからは川沿い、トンネルは全然ない。ここんところが雪があるかないかの差なのだろうか?


じきに到着する沼田駅付近にものすっげぇ存在感を示すファミマがあるんだが、これ行ってみてぇ……。車限定とかひどい……。



民家と川と道路。眺めていると途中に貯水湖のようなものもある。車で走っても楽しい場所なんだろうな。

暫くすると遠くに何やら看板のようなものが見える。企業ではなく街のアピールらしい。
「日本のまんなか緑の渋川」
いいキャッチコピーだ。深緑に囲まれる気持ちの良い印象を受ける。まぁその現地。


刈り取られた田んぼっすけどね。

 

さてこの電車、高崎行きである。
高崎といえば一部の人にはおわかりいただけるかもしれないあれがある。あるのは前橋だっけ?


まどマギのあれ。

あれが県庁だったかどうかわからないが現実では確か県庁。他に高い建物がないと噂の場所だけに一瞬で捕捉できる。

水上からここまではおおよそ1時間、車窓的に見所がないわけでもないんだが民家多かったり川の画像ばかりだとそれはそれで何かな、と考えると日記がちょいと寂しくなるな。
渓谷というほどでもないけど川のほとり、田舎でもなきゃ都会でもない丁度いい景観を眺めることができたので喧騒から徐々に離れる感覚を持ちたいのならピッタリな路線じゃないかなと俺は思う。
山陽方面とかみたいに1回乗ったら何時間も拘束されるわけでもないし。あっちはあっちでまたいいんだが、どちらかというと奇特な人向けだからな……。こっちは旅行感あるしやっぱこっち推す。

道中思ったことはいくらかあるけどそれは纏めて落とし込んじゃ勿体ないなーってことで、それはまた改めて!



ここからはもうすぐに高崎駅に到着する。
高崎まで来ちゃうとそんなに遠くって感覚もないので気持ち的には首都圏だろうか。これでも群馬なわけだが。ハブ駅だけあって色んな路線への乗り入れがあり駅前も便利で都会なので群馬のイメージが払拭される。
……などと高崎対象で言ったら前橋民に反感を買いそうだが。だって新前橋は止まったけど前橋行ってないから比較できねーんだもん!!18切符じゃないから寄れないししょうがないだろ!!

すぐに去るのも惜しいのでふらふらしているとアナウンスが流れる。もうすぐ出発の電車があるらしい、隣のホームで人が駆ける。
「まもなく八高線が発車します、ご乗車の方はお急ぎください」
なるほどそういえば八高線って見たことがない。
俺は彼らと異なる島で、急ぐ人たちの後を追った。


これが八高線車両……?かわいい……予想外……。
ダイヤが可愛くないので乗るに乗れないが寄居とか拝島とかその辺行く時に乗れそうなら乗ってみるかなぁ。川越行く時の方が確実だろうか……駅間距離掴んでないと計画も立てられないしこれも調べて特攻かましていきたい。
路線名は八王子~高崎だから八高なんだな。八王子……今後行くかなぁ……?


電車に乗って高崎出た瞬間に見える待機車両に見たかったのが居たんで最後に一発!
お前来ると思ってホームで30分くらい待ってたのになぁ……。


高崎も下車はしたんだぞ!?ただ下調べゼロだと見所わかんねぇ!!また来るんで!ここはすぐ来れるから!でも宇都宮みたいな売りを何か……!!

以降の経路は車窓も普通の街並みになって観光するなら下車観光になるような場所ばかりになりそうなので車窓はただただ眺めるだけ、夜になって反射するからってのもあるがな。
どんぶらこどんぶらこ。と、いくつもの見知った名前を耳にしながら東京へ戻るのだった。

水上駅は川の上


鉄道の切符は一定の距離以上を乗車する際は逆戻り不可での途中下車ができる……それを使わないなんて勿体ない!さあ改札に切符を通してレッツ探検!!
ちなみに俺は何故か過去に1回改札に切符吸い込まれてるのでこれをするのがとても怖いとだけ言っておく。



水上駅は駅を出れば目の前にお土産市場。両手を広げれば抱えきれるような規模だがお財布的には丁度いい。
お饅頭を食べ歩きしたりカフェに寄ったり、土産を買うには十分すぎる規模。



少し線路に沿っていけば汽車の置かれた広場に到着する。噂に名高いデゴイチ、これがあるのは珍しい気がする。


暖かい日差しの中で芝生の上を駆ける。誰もいないのはきっと童心に戻る機会を神様が与えてくれたのだろう。天を仰ぐのにも丁度よく、肺一杯に詰め込まれるのは澄んだ空気。ひとつ息をするたびに窮屈に締め付けられた心が解放されて黒く淀んだ悪い言葉を詰め込まれていた胃が洗われるようだ。


俺が目指したのはSLではなく転車台。京都鉄博にもあるとはいえそれとは違う。現場感の残るものを見れることに喜びを感じて飛び出さずにはいられなかった。

………………いい……。


広場からさらに奥、湯檜曽の方面に向かえば利根川に到着する。透明感のある水と澄んだ空気を伝うせせらぎにいつまでも浴びていたい気持ちが湧いてくる。
ああ、川のほとりを歩きたいのにそんな都合の良いことなんて。


あった。



階段をおり、足元を流れる水に意識を奪われながら進めば橋脚がこちらにどうぞと案内してくれる。


穏やかな浅瀬に故郷を思うが大和川じゃこうはいかんという思いばかりが邪魔をする。
比較する場所があるのもそれは思える場所があるから、今いる場所に良さを感じるのも、日常生活に郷愁を覚えるのも。どちらかがなくなればできはしない。


えっちょっとこわくない??


時期が合えば川釣りも楽しめるらしいが水場に降りるには急な階段を手すりもなしに降りなくてはならない。下りた先には草が生い、人のいない時期に行くには少々躊躇いを覚える。
1段の幅が10cmくらいしかなくて手すりなしって、川だからそりゃそうとはいえ皆よく降りるな……逆側には緩やかなルートが用意されているんだろうか。

階段を下りて100m進んだだろうかどうだろうか?あまりに離れると戻ることもできなくなりそうなので名残惜しいが付近の階段をのぼることとする。


階段を抜ければ公園、その半分は駐車場なのではと思えるようなロープの影が見える。目の前は住宅地、今どこにいるのかなんて何もわからない。
さて、ここから駅に向かう道を見つけなくては。


と思いきや目の前に看板、家と家の間を縫うような近道を提示される。
言われたとおりに進んでみると飛びいずるは駅前商店ど真ん中。まるで魔法にかかったかのような体験だ。
電車の時間まではまだ半刻ほど、SL広場とは逆方向へと進んでみる。


観光客という旅人にプロパンたちも首をかしげる。「見ない顔だね」と挨拶するようにつぶらな瞳をこちらに向けて。うしろのふたりはひそひそと相談し、オススメを教えるかのように指し示す。妄想と言ってしまえばそれまでだが、ちっちゃなことひとつが歓迎されていると受け取れて楽しさを増やしていくんだ。
でもこれ飛行兵みたいで怖い。



車道スレスレを突き進むと展望台のような場所に到着する。そこからは対岸のホテルや、季節が合えば桜並木などが見えるとのことだ。
だが今は季節が全く合わず見えるのは宿でくつろぐお客さんと足元に立ち並ぶ家々とその住人。そんななかでひときわ目を引くものがひとつあった。


廃墟だ……。

ここに来るまでに当然横を通ったところなんだが、別アングルから見るとアピール具合が激しい。


朽ちる壁、落ちる看板。


異世界へ誘うような階下への路は人々の進行を拒み守るかのような草に邪魔され、しかし悲しいかな季節に逆らえない草木は乾いた声で囁くことしかできない。
こちらにきてはいけない。ああ、わかるとも。賢明であれば足を踏み入れるものか。住居侵入罪だ。抗えず立ち入って辿り着くのは廃墟ではなく檻の中だとも。


家々の間から覗く闇に囚われた室内、割れた窓はまるで飴細工。蟻にすら触れられぬ無味無臭の液体は身を震わせて寒さに耐える。
人々と家財を保護していた一枚の布は今やただ入りこむ風に傷つけられ無情を嘆く。ほつれて埃まみれになろうとも己の役割を果たそうと一身、懸命に。
錆びたステンレスに身動きを取れなくしたフレームは自分たちを助けてくれる人の手を待っている。いつまでも、いつまでも。


対岸の仲間はまだ煌びやかに彩られて踊っているのにどうして自分たちはと悲しむ声が聞こえるようだ。
人に求められ人に捨てられた孤独な城は茨に包まれながらも王子の到来を待っている。いつかまた人に溢れ、舞踏会が開かれる時が来るのだと。
たった25年。長い四半世紀。軋む骨に、落ちる皮膚に。崩れぬようにじっと耐えながら。

何が違ったのか、向こう側とこちら側。店も、景色も、優れているはずの場に思いを馳せる。まるでシビアな童話の世界のようだ。たった少しの違いで主役になるチャンスを奪われ今こうしてここにある。錆びた鉄筋が覗く肢体を労わるように撫でることすら俺にはできない。
実際何が違ったかっていうとエレベーターメンテしてなかったのが主因っぽいが。あとここナンバー付いた車があったので下手すると人がいる。

 

下調べも兼ねた水上温泉闊歩だったが。いい廃墟と出逢えて満足したこともあり電車まではもう少し先だが駅へと吸い込まれていくのであった。


山手線が近郊に入っている。乗り換え一回で着く都会はすぐそこなのだろうか、それともまだ遠い地なのだろうか。
車で行けば、すぐ……なのかな。

上越車内ぶらり旅


今回は世界の……ではないが車窓からっつーか車窓メインだ!


路線図、左下が上越の乗った分なんだがくるんくるんしてるな……。
上越線に乗ったのはなんかなんとなくなんだが、前述くるんくるんこと山をのぼってるっぽい部分があるらしくてそこが気になってな。
新幹線だとずっとトンネルだった分車窓は楽しめなかったし、そうなるとやっぱ鈍行だろ!

先に言っておくが下車して駅舎を撮るような観光はしていない……というか停車時間すっげー短いんでやってらんない。こういうところは成田線を見習っていただきたい。
では、いっくぞー!

 


越後湯沢を出たら街より慣らされた、まるでデコレーションする前のショートケーキのような雪を眺める。こんなところで車無しに生活すると買い物大変そうだななんてどうでもいいことを考えながら。


ひとつめの駅は岩原スキー場前。ゲレンデに程近くて下車する人もいた、他のゲレンデまだやってないからなぁ……。
しかしこの窓、青すぎる。


電車は前へ前へ、山に向かって走っていく。
寄ってくるのは棘を生やした魔物のような植物で、しかし彼らも雪に縛られ致し方なくそのような姿になっているのだろう。その身に触れて慰めることができない自分がもどかしい。


いくらか進むとやってくるのはブルートレイン。
こんなところで生き残ってやがったか!なんだ?宿か?展示品か?休憩所でした!
そこは越後中里駅というゲレンデとともにある駅。残念ながら営業期間外で閑古鳥が声を響かせているが、開けば人が溢れるのだろうと予測は容易。駅には温泉も併設されていて胸躍る。
次絶対寄るから。

中里を抜けると電車は待望のぐるんぐるんラインへ。否応なしにテンションがあがってくる。これが鈍行の醍醐味!!!

……

…………

トンネルでした。

まぁ……雪国で……山に線路……そこまで出さんよな……。でもさ……。

お前ー!お前ー!!俺は知ってるんだからなー!!ここのルートをトロッコとかそういうので走らせてるツアーがあるって!知ってるんだからなー!!
だから期待したのに裏切り者ー!単線ー!!山奥路線ー!!!それもいつか乗るー!!!!!2018年も企画してくださーーーーい!!!!!!!


トンネルを抜けるとすぐに土樽駅というところに到着する。標高を書いてくれてるんだが平地民にはいまいちよくわからない。ほら、大阪って山もこれといってないし。代表が天保山だし。

この駅はすぐ横に歩道があってどう見ても越後中里まで徒歩れる。トンネルであのザマだったのでトンネル萌えじゃないなら是非歩いて向かってみたいところだが冬季は通行止めとのこと。おのれ次こそ。

長い暗闇をまっすぐいくと土合駅。
ロープウェイがあるそうだがこちらもゲレンデ都合かなんか知らんが動いておりません!俺の旅に満足が見えない!!
なんかこの駅、あがりとくだりでホームの場所が全然違って軽くホラーらしいので下車観光おすすめなスポットだそうだ。……まわりなんもないのに降ろすの……か……?
駅の前後はずっとトンネル。くるんくるんwayも当然トンネル。知ってた。
この辺から群馬になるんだっけな。時期によるんだろうが雪が一斉にログアウトするのが面白い。


トンネルを抜けると湯檜曽駅となるがこちらのトンネルエリアは歩くことを推奨しない。長い。


ここからはほぼ川と共に走る鉄道となる。
というか山切り開くのも大変だし山に添わせるとアップダウンあるし、川というか谷に沿うのは至極当然なんだよな。川沿い鉄道多いけど気にしたことがなかった。
風景も温泉街に切り替わっていて、歩いて移動も難易度が下がるから下車したい欲がむくむくと湧いてくることだろう。


もう冬だというのにギンギンと照らしてくる太陽が車内に影をつくる。暑くないだけマシというのだろうか、箱に守られているからそれを感じないだけなのか今の俺にはわからない。
自分の姿を取り込んだ透明の板に遮られながら変わりゆく風景は今朝がたまでのことが夢だったかのように錯覚させる。日本という国の広さに驚くんじゃない、去った時間の短さに驚いているのだ。
気温も、景色も、全てが変わった中で一人変わらず取り残される自分に不安がないと言えば嘘になるだろう。不確かな世界で確かな存在であることを認めろというように反射の中の透明めいた自分はただそこに佇んでいた。


最後は終点水上。観光のにおいがぷんぷんした魅力的な駅だ。


とんとんとん、と階段をのぼる。バリアフリーなんてものは存在しない。取り残されたわけではない、そのままを残している中で広告やポスターだけが時代の流れを告げる。

具体的に言うとぐんまちゃん。


そうか、ここは491mか……。………………スカイツリーの上の方の展望台かそのくらいかな?

水上駅のホームに入る前にあるものが見える。しかし残念ながら入線してしまうと撮れない位置にあるものなのでそこのところは残念ながら……。
その残念を拭うために次の発車時刻をチェックして、ちょっくら冒険に出かけるぞ。

 


ちなみに俺は行きにMaxに乗るという義務感から帰路を鈍行としたが、正直ダイヤ的にはくだりで乗った方が自由に動けるのでお勧めしない。
次乗る時はくだりで乗るし逐一下車するしなんなら水上に泊まってからスタートするわこんな楽しい路線。