飛行兵と俺

飛行兵がクッッッッッッッソ苦手なんスよ。

あ、ラピュタの話です。

初めてラピュタを見たのは10歳になってるかどうかも怪しい頃だったんじゃないだろうか。
少年と少女の大冒険、良い大人と悪い大人、正義と悪、進みすぎた古代文明。
様々なロマンを今ならば言葉にできるが、当時は純粋に面白いってだけで見ていた。
同時に、言葉に出来ない恐怖を覚えて一体何故なのか説明すらできなかった。
それが今回ようやくわかった気がした。

とにかく飛行兵が怖いんですよ。

三鷹ジブリの森とか行けるわけねーだろksがってくらいにあいつが怖いわけだ。
そりゃもう、ラピュタが放送されるごとに目を逸らすくらいに。

なんで怖いのかって冷静に考えると、ホラーとして怖いってのがわかった。
何がホラーかというと、封印解いた時に動きだす最初のやつ。
片腕取れて死体のようなもんなのに不意に動きだし、四足で走り不気味に飛び壁をよじ登る。
この描写がだめなんじゃねーかなと。
壁にビターンってなるところとかヒッてなるし、起き上がる時点で絶対テレビ見てないからな。
同じ理由で管から射出される描写も死体が目を見開いてるっぽくてだめなようだ。
カオナシは生きてるのがわかるから怖くないんだが、飛行兵は“一旦死んでた”からこそ不気味に見えるのではないかと考えるとしっくりくる。
墓にあるやつも見るのつらいけど、花摘んでくるやつはまだ平気。ってところも死者との一線を引いてるからか。

人としての形と異なるからコミカルに見えてほとんどの人は大丈夫なんだろうな。
これがたとえば名古屋のナナちゃんとか、実写で役者さんが同じことしたらトラウマになる人続出するんじゃないか。
実写版ラピュタ(ホラー)、誰かやらねぇかな。