ユーグレナ分が足りない。
食べたことないけど、ユーグレナ分が足りないんだ。
俺とユーグレナとの出会いはもう何年も前になる。
ローカル情報番組だったかで、府大の研究がピックアップされたんだ。
そこには「今、ミドリムシがすごい!」と見出しをつけられて、教授がクッキーを持って説明してたと思う。
貧困層に配りにいくのも、嵩張らないし栄養満点だと。
食ってみたいと思うものの、府大内での取り扱いはなく。
おいまだかよ!まだこないのか!?
待ち続けること5年以上。
我慢ならんかった。
我慢ならなくて俺が向かったのは東大だった。
なるほど、ここが東大か。
……うん。
東大って思ったより都会じゃないんだな。
目的地はここじゃないんだよ!
目新しさの見えない割りにオシャレ感醸し出す敷地を抜けて赤門を飛び出した。
やってきましたはこちら、安庵!
ミドリムシのラーメンが食えるってったらそら向かうよ!!!
ほら早く出せよ!俺のユーグレナちゃんをよ!!ここにいるのはわかってんだ!
ということでまずは入り口入ってすぐの券売機でチケットを買います。
50番のみどりラーメン。
1000円入れたのに200円って表示されてんだけどなんで。
つけ麺もあるということだが、ここはスタンダードに。
山手ラーメンさんが3店舗あって、今はそのどこでもみどりラーメンを食えるらしい。
その中でもつけ麺をしてるのはここだけだとか。
チケットはシンプル。座席に着く前に店員さんへ。
中は15席あるかないかくらいの細い店。
水はセルフサービスだが、勢いがよくてはねっかえる。
上着をかけるところはあるが、荷物は床置きとなる。
おしぼりはありません。
ものの5分で到着!緑色だなぁ。
昔は1050円で、メニューに載ってなかったらしい。時代は変わるもんだなぁ。
ユーグレナことミドリムシは1g投入されており、その数10億匹。
顕微鏡でズームした画面を想像したら負けだろう。
さて、1gということはこんなに緑色になるわけがなく、当然この色はイメージのためのフェイクである。
スープを飲めばわかるが、至って普通のバジルオイル。
オイルをかけられた塩ラーメンは濃いめの味で、トッピングのワカメが塩抜きされていないのかさらに塩分濃度を高める。
反して他の野菜たちは薄味でメンマはスープに負けて、シャキシャキの野菜は味付けがないのでは?というほど。
1枚だけ添えられたチャーシューはほろほろと崩れ、こちらも薄めの味つけなのにスープに負けていない。
スープを飲みきらないと恩恵に預かれないので完食を目指したいが、前述のとおり塩が濃い。
飲みきるのが普通!という方なら問題ないが、普段スープまでは……という方はつけ麺で。
時間をおきつつ飲む場合は、机の上にユーグレナの説明パンフがあるのでついでに眺めてはどうだろうか。
それで食欲無くなったら逆効果だが。
スープを残すと排水溝が大変なことになるんだろうななどといらんことを考えてしまうわけで……。
深く考えながら食べてはいけない商品だった。
ということで完食!
ごちそうさまでしたー!!