WBC一戦目 日本vs台湾

日本vs台湾とか見るだろそりゃ!
ドーム満員とか全力じゃねーか!

てことで、19時からちょっと遅れてテレビに張り付きました。
序盤は硬い感じが見ててしたかな。
あと何より台湾投手!
打ちづらい高さのシンカーを微調整して投げてくるので打者はきっついだろうなって思った。
見てるだけでも上空へ飛ばすのは難しそうー……というか、思い切り飛ばすかピッチャーとの間に転がすかになるんじゃねーかなって感じ。
そりゃ先発投手になるはずだ。

まずは3回裏に1点。
満塁ツーアウト。1点はくれてやっていい、押し出しだけはやめてくれ!と願っていたが哀しくも叶わず。
点を取られたうえ、満塁。飛ばされたらやばいとハラハラしたが、なんとか3振を奪う。
やはり試合は3回からだな。打者が一巡して動きやすくなる。
ここで点が動くと「やられた!」って気になるな。
日本も早く点を返したいところ……でもやはり投手が悪い。交代するまでは日本勢は押され押されだった。
球を待つか打っていくかの違いもあったようだが、それでもやはり厳しい盤面。
動き出せないまま5回にまたしても点を許してしまう。

日本が動いたのは8回。
俺はもう諦めかけていた。
キューバ戦でも動いたのは最後だったが、また今回もなのかと。
スロースターターといってもあまりに気が落ちてしまう。
ノーアウト1、3塁。
せめて1点、1点だけでも入れれば後の試合どうなったっていい。
0点で終わるなんて格好悪いところを見せたくない。
すると阿部が打った!井端が走った!やっと入れられた1点!
これで悔いはない。悔いはないが、だからって諦めるわけではない。
まだだ、ここからが日本は熱いんだ。意地を見せるんだ。
入る1点、ここで同点。
歓声が沸くが逆転はならず。

続く8回裏に台湾も意地を見せる。3-2。
このまま次の回で点を入れられなければ負けてしまう。
「勝ち越し点」と解説は言う。
やってしまったと青ざめる田中、空気に呑まれて投手交代となる。
一方、まだ塁に選手は出ているしアウトやっとのことで取った1つのみ。
そんな中、高く飛ぶ打球。失点は確実という時にまさかのバックキャッチ。
捕れなければ、落としていれば大失点。ボールはミットの中に抱かれるように納まっていた。

なんとか追加点を与えることなく9回表。
鳥谷が四球で1塁へ。
あの鳥谷だ、彼ならやってくれる。信じていた。
彼も自分を信じていたのだろう。我々の期待に応えるように盗塁!!
2塁へ移動を行う。判定はスレスレ危ういセーフ。
これは意見の分かれる状況だったと俺も思っている。
ベースに足がついていないとはいえ、タッチも同時と言えるくらいのタイミングだ。
審判に感謝すると同時に、これで点を取るのは後ろめたくもあった。
だが、点を取らなければならない理由がこちらにもあったんだ。
取られたことへのフォローは取り返すこと。仲間のために走らなければいけない。
甘っちょろいことは言ってられない。

打者はまたしても井端へ。
2塁にはまだ鳥谷がいる。この二人なら大丈夫だろうという自信があった。
だが台湾選手の守りは正直、かなりいい。
高く飛ばせば後ろでしっかりと受け取られてしまう。
しかし中途半端な場所に飛ばせば巻き込んでアウト。
それでも二人はやった。
3塁を蹴り、ホームへ。3対3の同点。
どうだ、日本はやるんだ。何を恐れることがある。
一人で青くなるんじゃない、投手。
やってしまったなんてことあるか、いくらでも取り返せる。自分とともに立つ仲間を信じろ。
そう言っているように感じた。

9回裏、ここでは牧田の動きがやはり注目される。
1点取られたらそれで終わり。一番緊張する場所での登板だが、彼は呑まれない。
自分の前、決して近くはない距離に打たれた球を、飛び出して掬った。
バウンドはなし、どう考えても厳しいと思われた球を彼は捕ったのだ。
続く打者は3番手。打たせるわけにもいかないと敬遠をしたものの、最後にしっかりと3振で締めて9回は終わった。

10回表、台湾は頻繁に投手交代を行う。
比較的若い人を連れてきたあたり、経験させておこうというつもりに見えた。
全体的に若い台湾選手の中で22歳。
日本でなら大学を出てプロになってすぐだ。
ここで経験させておけば度胸がつくし、いいことだなと思った。
台湾にも考えがあったのだろうが、個人的にはここで台湾に譲ってもらったのではないかという気分だった。
前回である9回裏を見た限りで、台湾は必死になって点を返すかどうか。
8回までは動いてくれていたが……もうこれ以上長引かせるつもりはないのではと邪推した。
だからこそ、キューバ戦に賭けようとしているのではないか。
確かに、キューバと日本は前回がある。台湾の方が勝つ可能性は高いかもしれない。
もしそう考えているのなら……。不安になった。
いや、だが日本だって8回裏は似たようなことだった。台湾はまだやる。
そう信じて日本の攻撃は終わる。

対す裏。日本は守りの位置を変更する。
決して後ろには飛ばせないという決意が見えた気がした。
1、2塁に走者を出して、あわや。
けれど、ここで点を取られて負けるならそれでいいと思った。
ここまでいい流れになるなんて、最初は……いや、8回が終わっても想像してなかったんだから。
だが最後に打たれたボールは飛ぶことなく無常にも塁へまわされる。
試合終了だ。

 

試合が終わって思うことったらお前そりゃもう!
あー、台湾いきてぇ……。
九分行って淡水線で北上して温泉つかって……食いそびれたもん食って……。
午後便できたことだしハードルは下がってるんだよな。
うまいもんー。たいわんー。

あと、思ったとおり張建銘くんが一生懸命って言われまくってた。
覚えやすいので是非日本に来てください。
って思ったけど、名前いじりって本人嫌だよなぁ。やめとこう。

 

今回の試合は、普段野球を見ない人間からしても良い試合だったと思えた。
後半だけ見てたとしても楽しめるっていうか、前半ちょっとだれたな。
あの先発投手の無理ゲー感を味わうためには最初から見ていただきたいところだが。
本当に、終わったのも日が変わるくらいの時間……台湾だと23時か……なのに、向こうでもたくさんの人が見ていたらしいし、選手にも、観客にも、テレビで同時刻に見てた皆にもありがとうって言いたくなる試合だった!
勿論監督や審判、他関係者皆様にもなんだけど。詳しい役職知らないからそこは略して。
何より、ここから二次会の夜市があるのかと思うと正直かなりホント台湾羨ましかったんだけどォォォォ。
最高に良い気分な中でどんちゃん騒ぎてぇ!!!
今晩じゃさすがに集まれないし騒げないな、なんて考えるんじゃなかった!
帰れなくなってもいいから召集かけるべきだったっていうかもう笹掛家押しかければよかった。
今は今しかないんだよ!この試合をもっと広範囲で共有したかったぞー!!!
スカイプじゃだめだー!スカイプじゃー!!!