クッキーを作ろう


ちょっとわさびやらそういうのを入れるだけだ。命に関ることはせん。

向こうの世界のこと……以前に、クエストしてる人しかわかんねぇんでちょっとした解説。
昔の相棒にお菓子を贈りたいという女性がいて、ちょっとした縁でお菓子の作成以来から材料集めまで請け負うことになる。
そしてお菓子を作ってくださるのが、マッズイさんというオリジナルレシピで有名なパティシエさん。


こんな発言をノリノリでしている時点で不安が出るが……。


丁度直前に工業都市の排水路の真横にある街路樹の葉を手に入れたところだ。
葉なら香り付けにも使うし、なんら疑問なく取ってきたがよくよく考えるとおかしい。
でもプロの考えなんてわからないし、おいしいものができるに違いない。
自分に言い聞かせて次の材料を尋ねると……。


工業発展地域のドブの泥とかイメージしただけでも全力アウト!!!
スモッグとか発生するレベルの街のものである必要が!?
いやいやきっと聞き違いだ、どぶろくとかそういうのに違いない。
そうですよね、マッズイさん!!


あ、はい……。

もう一度言おう、お菓子作りである。
結末についてはえーと……毒ができました……。
毒に詳しい相棒さんが病院送りされる程度の毒が。

「笑いのために他人を病院送りにするなんて、さすがだねぇ。アニキ」
だから俺はそこまでしねぇっつってんだろォォォォ!!!!!