太平洋フェリーで北へ

今年も着々と移動していきます!
昨日の更新で経由地はバレてますしツイートで目的地もバレてるけど見ない振りして!
そういえばこの日は29日です、コミケですね!
コミケといったらもう!


フランスパンドッグうめぇ。
まさか食えるとか思ってなかったよね。


渋滞引っかからないかヒヤヒヤしながら愛知到着。
珈琲飲め無いから試せないぜ!!

路線バスにて船着場へ到着すると、時刻はもうすぐ18時。
2台も増えたバスからぞろぞろと降りる乗客に、乗船受付は大混雑だ。
「乗客名簿を登録した人はそのまま並んで、未登録の人は登録用紙に記入して」何度も繰り返すスタッフさんを横目に列へ並ぶ。
チケット購入時にネット上で名簿登録は済ませてある。あとは支払いに使ったクレジットカードを提示したらきっと恐らくなんとかなる!!
自信半分不安半分で進んでいく。
カードを差し出す「予約番号はわかりますか?」。それはそうだ、あったほうがわかりやすいに決まっている。
わからないと言うと予約時の名前を尋ねられる。名前で照会して、無事受付完了だ。
クレジットカードだけでいいって言ったじゃないですか怖かった怖かった怖かったー!!!


乗り込みますはこちらの「新いしかり」!
2011年3月にリニューアルした船だ。
過去にあちらこちらで紹介された「いしかり」とは内装が大分異なる。
っていってももう2年くらい経つし、既に乗ってる人も少なくないだろう。


入って上を見れば、エレベーターホールはシンプルながら美しい。
前はステンドグラスみたいな感じになってたんだっけ?
行ったことないけど、地中海の沿岸部みたいな雰囲気だな。
早く言えばコートダジュール。色味が。


階段を上がってカフェ前のエリア。
ピアノは航海中に1度だけ演奏が行われる。ね…て…まし…た…。


ソファが置かれたエリアもある。
2日目の朝にはここで寝ている人がいたが、どこからの放浪者だったんだろうか。
2等からの人だったとしたなら、諦めて部屋に戻ってくれとしかいえない。
早くから満室表示だったから、そこしか空いてなかったんだろうが……。だからってここで寝て良い理由にはならん!


ゲームコーナーも広い!が、ゲームは古い!
最近の船ってのは……いいマッサージ機導入してんなぁ……。


こっちは個室エリアへの廊下。なんかお上品。
2人以上での利用が必須なので俺には縁のない場所だな。
しかし廊下がながああああああああああああああい!!!


レストランの入り口はお正月仕様。
閉まっているのに醸し出される高級感。


ラウンジ「ミノコス」。乗船するならショーも見残すことないように、なんつってな。
ステージはしょぼいんだろうとタカ括ってたけど、照明システムはガチでした。防音システムもかなりガチでした。音響システムに至っては5chの気配がしました(映画見てないのでスピーカー位置から推測)。
ここでは映画の上映もするので度々暇つぶしに利用される。
別に、ショーは見るべき!とかそういうのはないんだけど、設備観察するのは楽しいと思う。

海の上はネット回線も携帯の電波も届かない。
いや、22時頃まではかろうじで届いていたが。
せわしないネットのやりとりも、あれを見なきゃこれを見なきゃなんて追われたような生き方も船の上では存在しない。
ここではただ、テレビを見たり、海を眺めたり、のんびり寝たり起きたり、探索したり。
のんびりとした自由を満喫するだけだ。
始発から終点まで、たっぷり39時間の旅を楽しもう。
船内にあるのは、日常とは異なる非現実。

さて、ここで俺の予定を見てみよう。
乗船(19時)→ラウンジ見る(21時)→風呂入る(22時)→寝る(23時)→風呂入る(3時)→朝日をデッキで拝む(5時)→朝日の中風呂→昼まで寝て飯(11時)→風呂(13時)→すれ違い見る(14時)→仙台港着くの眺める(16時)→OPENと同時に晩飯(18時)→風呂(20時)→寝る(22時)→朝日(5時)→荷造り→下船(10時)
……のんびりしろよ……。
当たり前にこの予定は崩れてます。

で、俺が泊まるのがこちらのB寝台さん。




旧いしかりでは部屋に2段ベッドがポイポイ置かれているようなプライバシーなにそれ状態だったのだけど、新いしかりでは上下段互い違いのキャビンに変更。
俺のエリアは端なので個室状態となっているが、基本的に2部屋向かい合わせだと思ってくれればいい。
枕、敷布団はシーツセット済み。掛け布団はシーツなし。
コンセントがライトの下部についているので充電もバッチリ!


部屋の奥から扉側を見たらこんな感じ。
この壁1つ1つが2段ベッドになっているわけだ。
14人1部屋になっている。

風呂は写真撮ってないが、恐らく唯一の未改装エリアなのではないか。
船が揺れるのと一緒にお湯が波打って、湯船を溢れるくらいの勢いに持っていかれたりしながら海水浴気分で温まる。
湯が波打つのを見ているのが一番酔いやすかったので長居はできないな。
港に着く30分前まで、夜中でも早朝でもいつでも入れるってのが大きなポイント。
時間気にせず入りたい時に入れるって嬉しい。
しかも湯上りに海風を船の上で受ける。最高のことじゃないか。
タオルがついてるのは個室だけなので持っていくのを忘れずに。

ここで俺が失敗したなーと思ったのはスリッパを持っていかなかったこと。
使い捨てスリッパがあったのに、ホテルよりも船内のほうが必要になるのは当たり前じゃないか!
流石にスリッパでデッキに出ることはできないが、せめてもうちょっと軽い感じの履物を持っていっていれば。
個室にはついているらしいので、個室のアメニティを見て必要なものを調べておけばよかった!


こちら、レストランのバイキングで使うチケットと、オマケ。
HPにはこれといって書かれてないんだが、船内のインフォメーションで夕食と朝食or昼食のバイキングチケットをセットで購入(3000円)することにより船内利用券500円分がもらえる。
この利用券は売店の他に、喫茶店やレストランで枚数制限なしに使うことができるので「夕食&朝食」を2セット買って、昼食は利用券でいただくということも可能だし、土産を買うのに使うこともできる。
チケットを買わずにレストランでバイキング代を払うこともできるが、現金で払うよりスムーズだし、何よりお得なので俺はコレをオススメする。
これ皆どのルートで知っていくんだろうなぁ。公式に見当たらない。
俺は他の旅行者さんの報告から知った。


給湯器もあるのでカップ麺を食ってる人もちらほら。
ただしロビーで食ってねって話らしい。


おしぼりや、ちょっとした飲み物のサービスもある。
煎茶ほうじ茶水の温と冷。
おしぼりは乗客多いと朝方に在庫なくなってエラー表示になってたり。
レストランのおしぼりも同じものが置いてあるので飯前に自分で発行する。



自販機はちょっと割高。飲み物は余裕をもった本数買っていくべし。
売店でも売ってるけど、そっちでも高い。というか船内物価高い。1割くらい。
自販機コーナーは2箇所あるんだが、全て「つめた~い」。
温かいが一つも無いってどういうことだよ……。

食品の自販機はないし、売店もおつまみや土産物しかないので持ち込んでくるように。
喫茶やレストランを利用するならいらないけれど、安くあげたいならば用意は怠るべからず!
怠りました!自販機の温かいごはんが食べたかったんだ!ちくしょう!!


ランドリーコーナーもあります。
2日乗るからちょっと湿気てても余裕で乾くし、移動ついでに洗濯できるのは助かる!
が、まだ洗濯物がでないので使うことはなく。
2台って少ないんだか多いんだかなー。


フロント横には番組表と上映案内。
壁には店や飲食スペースの開店時間やら到着予定時刻やらのタイムテーブルがずらり。




屋外は24時間いつでも出ることができて、前方以外を見てまわれる。
扉はしっかり閉めないと強風で開いたり閉まったりする。ラウンジの奥の扉がバタバタいってたな……。
夜中は真っ暗になるので、雲が出てなければ星が綺麗だそうだ。
ずっと曇ってて朝日すら拝めなかったので、次はもっと晴れる時期を狙っていきたい。


壁に皿が飾ってあるエリアで一枚だけ毛色の違うものがあったのでパシャリ。
コーランをデザイン化したのがこんなだった気がするが読み方がわからん。
他のは全部似た傾向の普通の柄の皿だったので、これだけ違うのはなんか理由があるんだろうか?




仙台港!
311の影響で、余震が起こり津波警報が出た場合即座に出航するので一時下船はできない。
なので眺めたり、仙台乗船組参戦前に飯食ったり。
この時だけ、案内を流しているモニターが操舵室からの画像に切り替わる。
他のテレビも操舵室からの映像を流すことはできるが、基本的に暗転してるのでつまらんからテレビ流してる。

仙台港につく2時間ほど前に船のすれ違いがあり、俺はそれを心待ちにしていたのだが、対向船が大晦日クルーズのために運航しておらずすれ違いなし。
そういうのは昨晩中に言ってェー。


さぁって、晩飯だ!
このボードのイラストが毎回違うので、利用しない人でも見るべき。
最後の方で気付いたから見逃してしまって後悔している俺みたいにならないように……。




そばとか煮物とか寿司とかカレードリアとか色々あるわけだが、やはり目玉はステーキ!
人気なので列ができたりする。
薄いめの肉に和風ソースで、ぺろりといけてしまう。
添えてるのなんだっけ、ルッコラだっけ。
カイワレ大根とかあったらもっとよかったんだけどなー。あわせて食うの好きなんだ。
デザートはアイスが2種類とパイナップル!
……の他にもケーキとかあったけど、あまり好きな感じのものじゃなかったので黙々とアイスを食う。
このアイス、バイキングアイスっていうらしいぜ。小さいので何度も何度も取りに行ったが後悔してない。
しかしステーキにアイスって去年とやってること変わらn
紅茶は6種ほどあったが、普通なのはなかったな。
ハーブティーとかフレーバーティーばっかりでクセがある。ネタ的には嫌いじゃない。飲めるかどうかは別なのであまり試さないけど。

 

飯食って買い物して、風呂に入ってテレビ見て外眺めて。
10時着なので荷造りもして寝坊しないように早めに就寝。
そして翌昼。


苫小牧港に到ッ着~!!!

着いてみれば短い船旅だったな、なんて寂しくもあり。
船なんていうもんだからどんだけ揺れるんだろう、どんだけ酔うんだろうと危惧していたが、たまに歩行中ふらつく程度の安定感で波は穏やか。
寝転べばエンジンの振動とともに頭から足先、足先から頭へと揺れる感覚はあるものの、「あー。揺れてんなー」って程度。
ファーストクラスってこんな感じなのかなと考えるくらい余裕があって、船旅なのに空の上にいるみたいな気分だった。
飛行機の高級な席も憧れるけど、船ならこんなにも安く、こんなにも広い乗り物を楽しむことができる。
バスもいいけど、電車もいいけど、飛行機もいいけど……船もやっぱいいもんだな。って再確認する。
色んな方法で国内を旅行できるのは、海に面した国だからこそ。距離のある国だからこそ。
こういう時に強く思うんだ、「日本に生まれてよかった」って。

船って、唯一“湯船に浸かれる移動手段”なんだよな。
いや、介護車は除いて。そこは除いて。入りながら移動しねーし。