JR九州の本気

7時半に宿を発って福岡駅へ。
8時11分に間に合うように探し物をすることにした。
それは本来、昨日見つけておかなければならなかったもの。
一体どこで売っているのか。いきなり団子ォォォォォォ!!!!!!!!!!!!(※熊本銘菓)

一応バスターミナルに売ってはいたが、期待したのとは異なるぶつ切り版だったので俺の冒険は終わらない。
時間も差し迫ったところでホームへと移動する。
昨日ポケモンラッピングのつばめを見たのはどの辺りだったか。
キョロキョロと辺りを見回すが、その影はない。
肩を落としたまま、南に行きそうな気配の電車に乗り込むことにした。
向かう先は大牟田。

大牟田に向かう時は注意しなくてはならない。
道中、車両の切り離しが行われる。
離されるのは後ろ3両。しかし車内に現在の位置の案内は存在しない。
設備屋さんと車掌の乗り込みを見て自分の位置の確認をしたが、ホームに車両位置書いてたんだろうか?
そこまで見てなかったけどJRって結構足元の案内に番号添えてるよな。

大牟田駅へ到着。福岡の南の端だ。そしてこの駅



こんな写真が壁に貼ってあって卑怯だと思うんすよ。
時間に余裕をもった乗り換えって大切だな!!

でもってなんか入り口のところにこんなのがいてだな


/強いられているんだ!!\
なんとこの龍

動きます(゚∀゚)!!
(゚∀゚)!!って言ったけど俺こういうのホント苦手なんだけど……。
大体1分くらいは動いてる。うっかり縦に撮っちゃったので気付いた後の分だけ置いておく。

動かなくて古い龍も奥にある。人も近寄らないしホント…ホント近寄りがたい。

さあ、八代行きの電車に乗り換えて、いざ熊本へ。


車庫の最寄り駅の看板。
ここと宇土の間に車両待機所があって、左手を見ていると新幹線の姿を見ることができる。
下車をする余裕は無いが、カメラを構えて気合で写真に残したいところ。
車庫と自分の間に新幹線の高架があるので、柱に邪魔されまくるわけだが……。
並走してたわりに全然走ってるの見なかったなー。

ここだけじゃなく、色んな駅が近所の特色を表した絵を看板に載せていて、それを見ているだけで楽しい。
写真コンプするには厳しいのが難点。

八代からは即乗り換えて人吉に向かう。
この線は球磨川に沿って走る単線で一日の本数も少ないんだが、是非ここからの電車に乗って欲しいと俺は思っている。
場所柄なのか売りなのか、とにかく座席がふっかふか!
これまでに乗ったどの電車よりも柔らかく、気持ちの良い座席が用意されている。
右手が1人掛け、左手が2人掛けとなっていて、前半は右手、後半は左手に景色が集中しているので先に楽しむか後に楽しむかで決めるといいんじゃないかな。
俺は右手に乗ってたが、左手に行きたかったな。

走ること1時間余り。人吉駅に着いた俺(と、同じ電車に乗ってた人)を待っていたのは……

SL人吉!!
後退してそのまま車庫に戻っていった。
次の出番までメンテと掃除をしながら待機するのだろう。
ちなみに車庫は駅を出てすぐなので、止まっている様子もじっくり眺めることができる。

さてこの人吉駅、改札を出て右の小部屋に入ると


このような夏目友人帳コーナーが作られている。
金銀のにゃんこ先生まねき猫だとか、サイン入りのあれやこれやとか、色んなものが飾ってあるのでファンは是非一度来て、ガッツリ眺めるべしだ。
俺が気付いてないだけで、ファンならわかる置物やらポイントがありそうな気配がした。

山間部の駅だし、時間はあっても物は期待できないだろうと思っていたが大間違い。
乗り換えのある比較的大きい駅ということで、駅前に土産屋はあるわ記念撮影できるわ人力車は走ってるわ。
普通に観光名所だった。
俺の熊本への偏見が酷すぎたようだ。

土産屋があるということはわかるな?
わからない人は日記の頭に戻ってみてほしい。
俺は何を探していたか。何を求めていたか。熊本の大きな存在……いきなり団子!!

土産屋さんに入ってみたがそれらしいものは見つからず、店員さんに尋ねてみると近所で売っている店があるらしい。
それは駅から歩いてすぐ、信号渡って左手にある絵瑠夢さん。
えっ、マジでこんなところで扱ってんの?!と思うような趣味でやってる雑貨屋さん感が強い内装だが、れっきとした和菓子屋さん。
暖かいものと冷凍のもの、1つ138円で販売している。
これまた拳くらいのサイズと大きい。
がぶりと喰らい付いてみると


なるほどこうなっているのか。
直径7cmほどもあるさつま芋を厚さ2cmの輪切りにして、丸ごと使っている。
餡は量控えめで芋の甘さを尊重している上、皮に含まれた塩が程よい量でとにかく美味い!
難を言うならば、熱ぃ。
ハンカチ挟んで掴まないと指が耐え切れねぇ!!!
そして何よりでかいから中々腹にずっしりくるじゃないか。


さて、観光列車いさぶろうに乗車するぞ。
ここは指定席。使いやすそうでどこか懐かしいスタイルの席だ。


このへんが自由席。
指定席の背後に幅10cm程度の手すりのような席が設けられている。
これがあるのは3両目の後方扉前と中央の8席。
そして3両目前方にソファがあり、それには6人座ることができる。
ソファ席はトイレ前なので座り心地で選ぶか場所で選ぶか、そもそも選ぶ余地があるかだな。
2両目の真ん中も自由席なんだが、こちらには椅子がなく机のみとなっている。
なので間違えないように即3両目、即席取りをしよう。
基本的に進行方向左側に景色が集ってたので左席を取りたいところだ。

道中は写真も動画も撮ってるんだが、スイッチバックの車窓とか、さっきSLあったのにD51とか、ちょっとくどそうなので割合。
真幸駅の鐘くらい上げたいところだが、鐘のみで写真撮れなかったので倉入り。
各駅5分ほど停車するので、駅ごとに楽しむことのできる列車だった。
乗車時間に対して降車していられる時間が結構あるので自由席でも余裕だったな。

ところでこの列車、熊本-宮崎-鹿児島を走るんだが、その間の熊本と宮崎の県境に看板がある。
これは駅にあるものじゃないので走りながら頑張って撮ってくれとのアナウンスが。
勿論俺もカメラを構える。
動画で待機していたんだが予想外に遠かったので即座にカメラに切り替え。
間に合えええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!



おお、まさかこんな綺麗に撮れてるとは思わなかった。
これ超必死だったんだが。


吉松駅にイン。
この駅名見てるとアイツが脳裏をチラチラしてとてもウザめんどくせぇ。
ここからは鈍行でもいいが、はやとの風に乗ってほしい。
俺は特急券の存在をうっかりスルーしてしまったが、いさぶろう到着すぐに出て鹿児島中央まで直通で内装オシャレで観光電車と同じ席風で、それで追加がたった500円!
乗らなきゃ損ってレベルじゃねぇ!!
勿論、さらに指定席分必要だろって言われたらそうかもしれない。
でもはやとの風の自由席はいさぶろうより乗りやすく気持ち良い感じのものだったんで、満席になるわけでないなら席券なくても全く問題ない。
席券買っても確か500円だし、安いもんだ。
次回絶対乗る!!1時間は軽く減らせたのにッ!!


中央駅到着!
宿にチェックインしてから次の目的地、晩飯に向かうぞ!!

来たのとは別方向の電車に乗っていくわけだが、鹿児島中央を抜けてすぐ風景は山に。
それと同時に電車が超揺れるるるるるるるるるるr

そういえば博多まではなまりはあれども、アクセントが関東寄りだったんだが鹿児島入ってからアクセントも完全にこっちのになってて地域差ってすげーなと思った。
大阪民の俺ですらまだ東京寄りのアクセントなのに。


わかる人にはわかるロケ地、味工房みそのにやってきた。
鹿児島中央駅から最寄の串木野まで30分ほど、さらにそこから早歩きで15分。
結構な距離だぜ……。
駅ロータリーから見える道を真っ直ぐなので迷うことはまずないだろう。
そこまで歩けない、という人は隣の神村学園前駅を出てすぐのところにある「みその食堂」でも同じものを食べられる。
みそのさん以外でも取り扱っている店はあるので、他を開拓するのもいいな。


食らうはこちら、「まぐろラーメン」!!
餃子が食べたくてうっかりセットを注文。1275円。ラーメン単品なら750円
よくよく考えると、俺朝のパンといきなり団子しか食ってないよな……。

こちら、まぐろのかぶとで出汁をとったあっさりなラーメンで、添えられてるのはチャーシューではなく漬けマグロ!
到着時は綺麗な生なんだが、写真を撮ろうとわたわたしている間にどんどん熱が通って煮まぐろに……。

麺は細麺、あっさりとしたスープがバランスよく絡んでくる。
白ネギを混ぜるとさすがに少し味が負けるか?共に食うなら少量が良し。
漬けまぐろは、漬けなのにほんのりチャーシューな感じがしてただの漬けとは異なる様子。
薄いスープに比べて漬けは味が濃いので、スープや麺を楽しみつつ合間にたまーに挟みたい。
前述のようにすぐ熱が通るので、避ける場所を確保しておきたいな。
奥にある小皿はわさびなんだが、こちらもラーメンに入れるもの。
わさびの合うラーメンなんて珍しいもんで、ついつい多めに入れたくなるが、ほんの少しで我慢しよう。
たった少し入れるだけでも香りも味も変わるもの。ツーンとした感覚もまたおいしい。
この小皿の半分も入れれば、スープはわさびに負けてしまう。
だから本当に、少しずつ。
できれば別途にお碗をいただいて、素の状態とわさび状態のふたつを交互に楽しみたいもんだ。

多分これは塩だと思うんだが、さっぱりしてて飲みやすくて、最後にもう一度味わいたくなる感じで。
うーん、やっぱこれあれだな。別途のお碗欲しいな。

チャーハンはよくある感じの普通なチャーハン。
家の近所のとんこつラーメンの店と全く同じなんだが、九州はこれで統一されてるのか、それとも同じ場所を参考にしたのか。
どっちも紅生姜が入ってて、文化の出元は同じ感じがするんだよなー。
餃子は紅生姜の汁が入ってるのか、少し…なんていえばいいんだろう?紅生姜感というか、それらしき後味がした。
餃子は他にも揚げやらまぐろ餃子やらがあるのでそっちもいいかもしれないな。
時間が無くてじっくりメニュー見てなかったんだよなぁ……残念なことをした。

ちなみに、3人の店員さんが分担して料理を作ったり注文を聞いたりしていたわけだが、同時につくり終える連携が見てて楽しい。
ここにきたら店員さんの動きにも注目だ!


鹿児島中央に戻ってアミュプラザをうろうろすると、隼人ォ!!!
2Fの駅からアミュへ移動したところ、でもあれは廊下扱いになるのだろうか?屋外部分だ。
1mちょっとの大きさの隼人・つんつん・コンコン。
こんなの少量で作ったら金がかかってしょうがないだろうのに、タカプラでこれを見ることがなかったあたり、あまり置いてるところはないんだろう。
店の内部ではTシャツこそなかったものの、根付や食べ物系は結構扱ってたので他で時間取れなさそうならここに寄っておけば安心だな!
隼人ってなに?って人は薩摩剣士隼人を見ていただきたい。
そろそろ2期始まるんで、今のうちに。今が見時。

 

この一日だけのルートをもっても、九州が鉄道にかける思いが強く伝わってきた。
楽しく、気持ちよく、そして何度でも楽しんで貰えるように。少しでも嫌な区間がないように。
徹底に徹底を重ねた拘りの“足”だった。
これでもまだほんの一部。
九州には他にも色んな特急や、観光列車がある。
きっと他も今日と同じか、それ以上に考えられた“旅行”になっているんだろうと思うと、九州に何日滞在したらいいのか。
少なくとも一週間じゃ足りないだろう。
観光地だけを観光と考えないってのは俺は好きだな。