KIX


……きちゃった……。

 

- 1時間前 -
ゴォー-……ッ

乗っちゃったなぁ



59分に着いて乗車券諦めつつも、間に合うとか言われちゃったから…。
行きじゃないと楽しめないとか言い聞かせながら…。
払っちゃったなぁ。

………南海の車両の揺れっぷりは知ってるけど……
……静かだなぁ…ラピートって。
…同じ線路使ってても車両変えたらこんなに清音されんのか…。しかし


雲が…厚すぎるだろ和歌山サイド。


りんくうタウンを抜けて。
ここからの橋を電車で渡りたかったんだよなぁ。
バスがお得すぎてあまり使わないんだよなぁ。
使った感想としては
壁やら柱やらが邪魔なのでバスのほうが高揚感はあったな…
鉄オタとして通っておきたいくらいか。
羽田や神戸みたいなモノレールとか、あっちのスタイルならワクワクするんだろうけど。
立地の問題から高速と橋まとめて、下走るタイプなのでモノレール使えないんだよな。横風きっちぃし。


さて、ということで到着しました、KANSAI international Airport。関空!
前回来たのは旅博の時。真逆の季節、夏。
あの時はこのフロアに各国の観光協会が出展していたので賑わっていたが、何も無い日の朝一番はガッラーンとしていて、屋外広場であるモニター前も人が居らず
そもそもこんな真冬に誰がこんなとこ座るんだろうな?

関空はターミナルだけでも沢山の店が入っていて、暇時間は余裕で潰せる。
なので連絡バスが出発するまでの20分なんて、土産屋入っただけで終わったorz
7時台は飲食店も余裕で開いてるから朝ごはんも食べれるな!食べる余裕なかったけどな!
ラピートへの連絡も余裕なかったし、朝飯買う時間なんてなかったよね…。

そんなこんなで始発の連絡バスに乗って、初めて行ってきました。Sky View!!




SkyViewとは、関空の展望ホール。
関空は不親切なことにターミナルから航空機を見ることはほぼできない。
屋外に出たらかろうじで見えるくらい。
だからこの、展望ホールへと足を運んで航空機を眺めるのだ!
エリアは親子連れ向けとカップル向けのデッキを所持するメインホールと、オタ向けシンプルなデッキを所持するエントランスホール。
ただし、エントランスホールは10時から入場可能なので早朝はメインホールのみの使用となる。
それでいて飯屋が開くのがどちらも10時からなので食事は購入していこう(ぐーっ)
地元で買い忘れた? なぁに、エアロプラザ側バス乗り場の目の前、日航ホテル大阪にローソンがある…。
俺はターミナルに寄りたくてコンビニ自体をスルーしたが。
10時まで我慢すれば(価格は高くとも)飯は食えるんだ、気にしない!!
観光地価格なので飯は持ってくることをお勧めしよう。
なんなら一往復(200円)払ってターミナル側で食べるのも有りだと思う。

個人的な話をすると、ターミナル-展望ホール間の道がぐるんぐるんしすぎて微妙な気分。
Uターンとか、まぁ色々理由があるのはわかるが、どこのバイパスもここまでは…なかったな!

あ、“ターミナルから出るバスに乗った時じゃないと見えない”って場所にも飛行機は止まってたりするので、座席はドア側がオススメ。


展望ホールは真横に海保の建物がある。
滑走路の端と被っててすごく邪魔だけど事前に建ってたのがこっちだからしょうがない。
1日に2,3回見回りのヘリを出すので、ある程度近くでヘリを見れるというのは良いポイント。
夜になると事務室にいる隊員の姿を見ることもできる
それでいいのか海上保安官。

それでは、飛行機祭り、はっじまっるよー!!


まずはガルーダインドネシア。
基本的に朝一番に展望ホール入りして最初に見るのがコレだと思う。
これか、シンガポール航空のどっちか。


これが来てすぐの状態のターミナル。
前にいるのが、大韓航空×2(小さいのが仁川、大きいのが金浦行きかな)・マレーシア航空。
あと、タイとかも画面外にいるんだけども、結構な数が既に到着している。
そしてさらにここに追加される。国内線も国内線もごっちゃになってて、お目当てが手前に来ないこともしばしば。
立地が立地だけに、中国系と韓国系企業の着陸数がとても多い。
画面奥の赤いのも多分あれ中国だし。JALの後ろのやつ。

さて、ここで俺は関空展望入りは午前、特に最悪8時半をオススメしたい。
何故なら!


まず9時前にルフトハンザドイツが入港し


第二滑走路にエールフランス、KLMオランダ航空が入り
(※待機場が第二滑走路寄りなので全然見れない。バス乗ったときにしか見えないエリアがここ)


次いで、第二滑走路に下りたフィンランド航空がこちら側にやってきて待機。
という欧州勢の着陸が10時になるまでに続くからだ。
第二滑走路は現在着陸にしか使われていないが、とかく遠いので双眼鏡が欲しい。
マークがかろうじ見える距離なんでカメラも望遠ないと無理だこれ。むりだー。


フィンエアーがちょっと早めに着いてくれたので朝ごはんをいただこう。
オリジナルカツサンド、580円と少し高く感じるかもしれないが、他に比べての得さは一番高いと思う。
好みの味でンマイ。キャベツこぼれっけど。

これ早入りしてくれなかったら飯時間無いような配分ダヨネって展望ホール入ってから気付きましたね。
空港は着陸だけのものじゃないから、勿論出発も見るわけだし、この時間に出るってつまり8時より前に入ってきた航空会社だから、見逃したらチャンスないのもいるからな…。
今日の内容で具体的に言えば……フィリピン…かな…。

だらだらっと40分ほど暖かい室内で過ごせば、10時の終わりにやってくるのがアリタリア-イタリア航空。
こちらも第二滑走路。欧州勢なんでルフト以外あっちなんだ…。
このアリタリアが来たところで、出発側が大忙しになる。
まずは先程やってきたルフトハンザが11時10分に出発する。



タイ航空の出発を待って道を譲る様子。
ルフトは珍しい二階建てタイプの機体を使ってるので機体だけ見ればすごく、深海魚。

さぁ、11時台はとても忙しい出発ラッシュ。
ルフト、タイの前にも3社ほど出発を行い、国内線の出発もあるのでどんどんどんどん飛行機が減る。
2体出てったと思ったら2体スタンバイ入ってるレベル。
しかも順番前後しまくり。



ぞろぞろと動く航空機。
このシンガポールとマレーシアだって案内での順番はドイツより前なんすけど後続できてました。
そして出発ラッシュが半数を過ぎた頃……


つわものどもが、ゆめのあと。

おわかりいただけるだろうか。
左エリアがものすごいガラッとしてしまっているのが。

ルフトハンザと同時刻に出るはずのKLMが中々こなくて、待機姿も見えないものだからもう行ってしまったのではとヒヤヒヤしてヒヤヒヤして


20分くらい後にやっと出発できる。
というのもラッシュ時の醍醐味である。
しかも着陸も結構来てる。
到着してるのは台湾のチャイナエアラインさん。

ラッシュが過ぎれば少しばかりの休憩時間ができるので(20分ほどだったか)、屋内に暖を取りに。
なんかアラレ降ってきたよね…




エントランスホール側には模型がいくつも置いてあり、それを眺めることもできる。
そこそこ有名な超細長い「コンコルド」や、大型・小型、見切れているが「ベルーガ」は飛行機のパーツを工場へ運ぶ物らしい。
形がものすごく異形だ。

ブリティッシュは関東には来ているけども関西には来ていない、だったか。
イギリス直通ができるのは実に羨ましい。
しかし羽田は早朝便だし、見れるのって成田くらいなんだな。



インディアエアの着陸を眺めれば、次はフィン・エールの離陸。
オランダもフランスも、第二滑走路着陸&待機が真逆なので出発時しか見れないから、ここで見逃すわけにはいかない。
エールフランスに関しては前にストライキとかち合ったので、それがあったらどうしようもねぇなぁ…。

と、ここで気付いたが、いつの間にやら赤背景金模様の機が到着していた。


これなんだが、深セン航空だったか、中国系のはず。
中国の本土系航空会社は曲線を使ったマークが多いのが特徴。
古くから動いている会社だと、機体に青のラインが入っていたりしてちょっとした統一感が見受けられる。
しかも名前が漢字で書かれててわかりやすい。
日本人としては一瞬で理解できる文字というのはありがたいな。


暇ができるとちょこちょこ建物観察してるんだけど、ここは外観くらいしか見れる気がしない。
関空一の高級料理店だと認識してます。レジェンドオブコンコルド。
機内食をイメージした料理がある、とのことで気になりはしているんだが、いかんせんエコノミーですら二千円がパッと飛ぶ。
しかもこだわっている分、料理の種類がきちんとあって、好き嫌いがあると入りづらい。
他の料理もあるとは書いてあるが、雰囲気だけでも価格高そうでガクブル。
他料理があるのが帰り途中に知ったので、次は入ってリスト見たいな。
平日ならランチでちょっと安く食えるようだし。
でも3月まで平日はカフェが開いてないからおやつ持って行かないとここでしか食えない諸刃の剣。

なんかここで婚活イベントがあるらしいし、誰かいってくんねぇかな。
25歳から45歳…かも兄か珠姉しか… 狸<チラッ くたばんねぇかな。
しかし価格はまだしも、条件が厳しすぎる。

ごめんな、これずっと日航ホテル内にあると思ってた。


再び飛行機タイム!
チャイナエアの荷物用飛行機!
カーゴは欠航が多かったり、そもそもの数が少なかったりなので下調べなしだと見るのは完全に運となる。
これはアメリカ行きの荷物だったっけな。
「この航空会社本当にきてんのかよ」と思うところは子便か貨物。
南アフリカとかカンタスとか香港エアとか見たいんすけどね…。


欧州勢、第二滑走路利用の最終者、アリタリア。
着陸時は尾翼真ん中の赤い点で見分けるくらいしかできないけど、近寄ってくればAの形をしているのがわかる。
待機場所は裏側ではないが、随分奥に配置されているので目を凝らさないと厳しい。
朝やってくる欧州勢の中では一番遅出なので、昼過ぎてからゆっくり出発したい人はアリタ一択。
あんまり遅いのも早いのも嫌だとエールフランス、夜中に出たい人はトルコ航空が向こうに行くにはちょうどいい。
トルコが居ない時は中東経由しないと行けなかったので、5時間以上短縮できるのはありがたいことだ。

……あれ?関空ってアエロ(ロシア)就航してない?


アリタリアの後に控えていたのがニュージーランド航空。
ニュージーは8時より前に到着するので、出発でしか見ることができない。
しかも他と違って一便しか来てないから、チャンスは一回。
色んな国の航空機を見たい人は決して忘れてはいけない。


アリタとニュージーを見ると1時間ほどアジア系の出入りが続く。
丁度おやつ時となるので、まったりと外を眺めながら休憩しよう。
こちらはワッフル。…というより、凹凸のできたホットケーキだったが。
アイスがとても甘いので、ワッフルに乗せていただきたい。
いや、ワッフル自体も甘いんだけどさ。

これを食べている間、背後で子連れが会話してたんだ。祖父母・夫婦・二児の構成で。
子連れって言うと大体「飛行機すごいねー、かっこいいねー。ほら、バイバーイってしな」ってなるもんなんだ。こちらの夫婦も例に漏れず。
けどこの家族、一味違った。
子供が祖父母に質問するんだけど、それに返すおばあさんが
「この沢山書いてある会社の最初以外は子便だから、到着するのは最初に書いてる会社だけ。男孫の好きな320は15分くらい後よ」
知識ちゃんとある保護者っているんだな……。超、対等じゃないすか…。
詳しくは覚えてないけど、よく知っていそうな御婆様でした。

珍しい光景を後ろ目に横をチラ見したら


なんぞこれ…


16時になったところで再度ラッシュタイムに入る。
着陸の口火を切るのはユナイテッド、次いで来るのがこの中東系航空会社、カタール航空!
機体のメインカラーを灰色にしているのはここくらい。
中東自体も2社しか入ってきてないので目に付くな。

機体のマークはガオレンジャー!香港エクスプレス。
ここのはカッコイイので子供受けがいいんじゃないかな。
できればもっと日が高い時間に見たいマーク。
各社の尾翼マークのキーホルダーやピンズが売っているが、ここは一般受けもしそう。


香港を見送ってターミナルに目をやると、カタールが収容されるところだ。
白機体はまだ見えるんだけど、灰色は完全に影になってる…。

さ、あと日が暮れるまでに撮れるのはエミレーツくらいだろう。
風も強くなってきたし、パッと撮ってパッと室内に入ろう。
同じ中東だし、すぐ来るだろ!

ほーら、着陸する機がきたぞー!!


アシアナー…


ジェットスター…


チャイナー…


大韓ー…




や…やっときたああああああああああああああああ!!!!!

離陸が見れない会社だから、絶対逃せなかったんだよー!!
一番好きな会社だけに嬉しいってもんじゃない、エミレーツ、…エミレーツ!

大好きだああああああああああああああああああああああああああああああああぁああ<あああぁぁぁぁあああー寒いもう無理耐えられない室内いく。

写真だとすぐだけど、一本につき離陸機も挟んでるんで2~30分かかってるんだぜ…。(ガタガタガタガタ)



KLMオランダ航空が日本就航60周年、というイベントをやっていて、こちらは期間中のみ販売されるクロケットサンド。
ちょっとケチャップかけすぎだと思う

オランダのコロッケパンなのだが、味はというと、ハーブのウインナーのような感じ。
というか、まんまそれ。
あれの皮が衣になったようなもの。
ただ、具がとても柔らかいので、そういうのが苦手な人には厳しいのではないか。
コロッケというけれど、芋の食感は普通のコロッケの半分くらい。そのくらい柔らかい。
あと、やっぱケチャップ多すぎて味が消されてるよねこれ
ケチャップ少な目でって頼んでもいいかもしれない。

写真のように、パンは繋がっておらず正に“挟んでいる”状態。
なので最後はちょっとグロテスクに…。上手く食べたい。



こういう展示のコーナーもカフェにちょみっとあるんだけど、コートの羽織り方がかっこよすぎる!!
北の国!って感じで、とても重厚感。
ところでこのスカーフ、エールフランスと業務提携組んでるからか、おフランス制って書いてた。
自社スカーフとどっちでも使っていいみたいだな。
こういうのっていいな。



パンを食べている間に日は沈み、外はライトアップされていた。
眩しい中、よくまぁ離陸とかできるよなぁ…。
と思うほどのギンギラギン!
この緑の道、準備のために走る場所であって、滑走路ではないんだぜ…。
着陸する時とかややこしいったら。
デッキのツリーもライトアップ。
日が沈んだらカメコの方々は一斉にいなくなり、辺りはカップルばかりに。
…うん、えぇ。……爆発しろ。


風がものっそい吹いてきてて、カメラを持つ手がものっそいブレますよね…。
無理な物は無理と諦める心が大切だと学んだ。

あまりの風に耐えることもできなくなってきたので、ハワイアン航空の着陸を確認した後ターミナルへ戻った。
…ら。
なんともタイミング悪く、カメラの電池が尽きてしまった。
ツリーがあったのだが、それを収めることもなく…。残念断念。

晩飯を食べて帰ろうかな、と各店舗を眺めてまわってみたが、ある法則が見られた。
日本でしか食べれないようなTHE・日本料理な店は待ち時間ができるくらいに人が溢れているのだが、日本アレンジされた洋食はガラッガラ。
トンカツや寿司は満席だった。
海外帰りはやはり、その場でふるさとの料理を食べたくなってしまうものなんだな。
…しかし機内食もあっただろうに、そんなに腹が減るのか…。
つーかそもそも俺ついさっきパン食ったじゃん。人のこと言えねぇし食うのやめる。

そんなことを考えながらもう一つ思ったこと。
食品サンプルの素晴らしさ!
店に入る前に何を食べるか悩めること、商品名を見ずに食べたい商品が決めれることって凄い。
そしてそれと同時に、凄く腹が減る。
視覚って食欲に直結してるもんだと実感させられる。
まぁ、どんなにおいしそうな料理のサンプルを見てもカレーの匂いがしたらそこで全ての意識をカレーに持っていかれるわけだが
この間カツカレーの絵を見ただけで食感と嗅覚が蘇ったんだけど、どんだけ中毒性あるんだよあの料理…。

カレーと言えばご飯だけど、この空港、炊飯ジャー売ってる…。
え?土産?えっ?って三度見したな。あとポットがあった。
最後の最後に空港で買う土産は炊飯器!ってのは中々、…ない光景だな。
在庫問題から免税店は作れないだろうから外で売るしかないんだろうけど、そこでするなら橋を渡ればいいのに。

 

本日のおみやげ

宇宙食。
バリエーションは結構多く、そして高い。(一袋500円以上する)
水で戻さずそのままいただきます。
宇宙にキムチ持って行ったって話を笑えないと、日本人である自分は思いました。
たこ焼きとか…もんじゃとか…。
あ、キムチのパックもありました。買わないけど。

きなこ餅もあったけど、それは無印や防災の商品とほぼ同じだからわざわざ宇宙食メーカーのを買うほどではないかな。

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気が付いたら10時間ほどホール滞在した関空だが、これでも写真はお蔵入りが多く。
番号振ってアップした後にお蔵入りしたのもあるし…。
エバーとか、フィリピンとか、ベトナムとか、スターフライヤーとか色々ちゃんと撮ったんだよ!
アメリカ系撮った記憶がないけど!(いっぱい来るし、と思って油断した)

心…残り(ガクッ)