ある日、スマホにひとつの通知が舞い込んできた。
今回の記事の元ネタ:Servant of the Lake
人間ってのは経験が豊富であればあるほど柔軟になるものなので、こういうのは受けるだけ得!
視野が広くなればなるほどできることも増える、おじさんレンタルの中の人達も似たようなこと言ってた気がする。

案内されたのは避暑地に恰好の広い湖からほど近く、一軒の家。
池の真ん中にある豪邸とか言われたらどうしようかと思った。こじんまりしたところでよかった。もしあっちだったら殺人事件を覚悟した。

まずは雇用契約書にサインを。
最近アプリで完結するものが増えたとはいえ、お給料を貰うには書面のやりとりが大事だ。
これが無いと俺はタダ働きになるし、元からいる人は何人配属されたか知らないとその日の仕事の割り振りに難儀するからな。……他に人いなくね?
先輩さんの隈が大分濃いんだが、俺一人で支えきれるか?始まる前から一抹の不安。

インクが付いてるかどうか試すために点を打ったが……これはもっと別の漢字になるようにすべきだったか。
契約書の文面を見ながら考えた。千と千尋の前例がある、用心はしてもやりすぎってことはない。怪しまれずに行う手段を無駄に消費してしまった。こういう咄嗟のところに俺は弱いんだ。
ところでこういうペンは初めて使うので握る強さと筆圧がわからなくて困った。インクをぶちまけなかっただけ良しとしてくれ。
到着早々説明もほどほどに、現場に放り投げられる。先輩のフォローするだけって言ったじゃん!!騙したな!?
でも先輩も暇じゃなさそうだし文句付けて帰る勇気も体力も無い。しぶしぶお仕事に戻るのだ。



普段からこの別荘に住んでいる旦那様と、後からやってくる弟さんと妹さんと妹さんのお子さんのお世話をしっかりとこなすように指示される。
全ての願いを受け入れること、それがこの屋敷でのルール。
使用人とは家具だから、は理解するが短期バイトに拒否権NOは闇の気配がするぜ。
……などとビクついたが弟さん妹さんの到着が遅れていたので初日のお仕事はそんなに多くもなく、まったりと下準備をした後は紅茶をいれたりするくらいだった。
先輩が過剰にビビらせてただけで、そんなに無茶を言う当主さんじゃなさそうなので安心した。
きっとそこまで怖がることもなく最後まで勤め上げれるだろう。


うわぁ!深夜の間違い探しだ!!俺そういうの苦手でさぁ!!
とはいえ本業としてやらされてるわけじゃないからそんなに難しいことを言ってこないよな!適当にロウソク消せばいけるだろ!(2乙)
怖がる気持ちを横に置いて、疑心暗鬼についてこられながら終わる頃には深夜3時。先輩、そんなだから隈できるんすよ。

他にも床を丁寧に拭いて回ったりする下っ端っぽい作業もしっかりしたし。

狩りにも連れて行っていただいたり。

料理をサーブさせていただいたりした。
流石にそれをバイトにやらせるのはどうなんだってところは無くもないが。充実した体験でさらに御賃金も入ってくるときたら、やるしかない。
ちょっと寝不足なところはあるが、短期だと思えばなんのその。
これがカニ漁の考え方。嵌まってんぞ、ドツボに。
終わってみればとても濃厚で睡眠時間の足りない3日間だった。
これを踏まえて、この家の歴史をもう一度さらいたいところだ。
もしかしたら別の機会にご指名いただけるかもしれないし、その際に何も知らないより話を弾ませることができるだろう。
この家に関しては、知ることが良いことかは不明だが……。

ちなみに今作はメモもいただけるからこういう遊びもできる。ニンテンドーDSでやりたい。
