アマプラに来ていたので、たべっ子どうぶつ THE MOVIEを見た。
良い作品だった。きちんとした作品だった。子供向けなのに子供騙しじゃない作品だった。
キャラモノの3Dアニメ映画にありがちな衝突やアクシデントで、ほぼほぼディズニーピクサー作品を見ている感覚ではあった。
だが、日本の作品で日本に元ネタがあるのでローカルな笑いがいくつも差し込まれている。横繋がりの仲良しアピールも欠かさない。さすが原作お菓子。
原作お菓子って何だよ。
ストーリーがきちんとしていて、映像もしっかりしているからこそ際立つ原作お菓子問題。
問題と言うほどでもないんだが、一番の意味不明な部分がそこなので仕方がない。フレーバーテキスト付きのウエハースじゃないんだぞ?まさかフレーバーテキストあるんすか?たべっ子どうぶつに?生まれてこの方マジ知らない。多分無い。
そんなお菓子原作であることもしっかりと生かされているので感嘆しきり。
よくここまでのシナリオを組んだものだと尊敬と畏怖を抱きながら見ることになるわけだが、完成品としてこれをお出しされたギンビスの偉い人、上から20人くらいに企画出てきた時の反応と作品の感想を伺いたい。
ここまで正気を疑う試み、中々無い。
ついでに株主にも訊きたいが……非上場なのか。
しかしこの映画、お子様向けだが、いけないヘキの扉を開かれそうでドキドキしてしまった。
わたあめまみれ……実質誘拐……そして監禁……。
知ってるキャラたちがあんなことに。こんなの子供に見せていいんですか……?
……これが全年齢で本当にいいんですか……!?
ま、まぁ、ONEPIECEとかでもやってることだし、日本では稀によくあることか。そうか?
ていうか許可取ったってことだよな?
どう説明して許諾をいただいた形で??
いいですよって言われる下地がある社会なんだなぁ。日本って誇らしいなぁ。無限の可能性がある素晴らしい国に産まれたもんだよなぁ。ボンボンを読んでた頃の感覚が蘇ってくるよ。
いや~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
もふもふ、したいなぁ。(逃避)
しかしこの作品、本当に上手いんだよ。
「そういえばそのキャラそんなことになってたな?」と丁度記憶が薄れたタイミングで思い出させてくれる。早すぎず遅すぎない良い塩梅。
別作品で申し訳ないが「映画大好きポンポさん」に「子供は90分くらいじゃないと疲れる」みたいなくだりがあるが、たべっ子どうぶつ THE MOVIEも例に漏れず90分の作品なんだ。
その上で記憶の尺が丁度良いのは、かなり凄いことだと思っている。
早すぎるとくどい、遅すぎると今更。印象を浅くしたものはすぐに続きを、深く残したものにはここぞというタイミングを。ぐだぐだ引き延ばすならまだしも、時間制限ありでこの計算は相当難しい。
これについて、回収の丁寧さは大人向けかもしれないが、二度目三度目を見た子供が「これってこういうことだったんだ!!」と嬉しくなって報告するのも念頭に置かれているかもしれない。
なんなら、大人には気付けないものだって引っ張ってくる可能性は相当ある。
子連れで映画館に何度も足を運ぶのは難しいかもしれないが、配信やレンタルなら何度でも見れる。見た上で家族で感想を言い合うんだ、ついでにおやつをつまみながら。動物の名前を読み上げながら。
勿論大人だけで見るのも楽しい作品に仕上がっているし、大人限定の楽しみ方ができる。
メーカー名発声上映やら、声優さんについて語るやら、終売を嘆くやら、味付けはいくらでも変えられる。たべっ子どうぶつだけに。
そしてひとつ大事なこととして、大人だけで見る場合もなるべくお菓子の用意をしておこう。
準備不足で見ると終わった後がつらいぞ。
