怪文書0530

ゾンビとはスライムである。

 

 

ちょっと待って!閉じないでください!ブラウザバックしないでください!ちょっとだけでいいから話聞いて!!

 

まずどうしてそういう考えに至ったかなんだが、スライムって命があるじゃないですか。

でも考える部分は無いことが多々じゃないですか。流れに身を任せて生きている命、それがスライムなんですよ。作品に依るけども。

で、ゾンビはどうですかって話だよ。一度失った命が何故か戻ってきてるじゃないですか。

でも考える部分は無いことが多々じゃないですか。衝動はあるかもしれないけど、流れに身を任せてるじゃないですか。

ほら、似てないっすか?どっすか?何?よくわかんない?あっはい。

 

スライムは種族的には精霊に属すると思うんだが、精霊って魂そのものが顕現してるものなんだよ。そういう意味では悪魔とも似てるが、意図して他人を乗っ取るかどうかの違いだろうか。乗っ取るのに焦点を当てると妖精も入ってきてめんどくさい話になってくるわけだが。

片やゾンビは魂が無くなって、その後どっかから湧いてるんだよな。

それがどこからって話。

精霊が顕現した時に、そこにあったものと重なって受肉してしまったのがスライムとゾンビの違い。どうだろうか。


ゾンビは人を襲うから違う、ということもないだろう。

体は死後硬直や筋肉の痙攣を繰り返し、人間らしくない動きをする。そして触れただとか動きを感じただとか熱源だとか、何かしらかの知覚ができたものを捕食している。

スライムだって触れたものを食べている。全てなりランダムなりは世界によって異なるが、無作為な捕食活動を行っていることには違いない。

どうだ。見れば見るほど同じじゃないか。

これでゾンビとスライムは同一……どちらも器に入った精霊であることが立証される。

スライムはゾンビであり、ゾンビはスライムなんだ!!

 

 

ここからは余談だが、例えば命を失った直後。葬儀が行われる前に精霊が入ってきたら、生き返ったかのように見えるだろう。意識が繋がっていてまるで本人のような、そんな“何か”ができあがる。

これはゾンビはゾンビでも、哲学的ゾンビ寄りかもしれないが。


一度死に目に遭っているのだから多少のボロが出ても許される。

生きているように学び、感情を露わにしているがそこに意識がない、生活をする死体。


雷に撃たれたキミは、連続したひとつの命だろうか。

気絶した後のキミは、間違いなくキミなのだろうか。

寝て起きた自分は本当に一繋がりの命と言えるだろうか。

俺たちがゾンビではないと、誰が保証するのだろうか。


この考えにNOと言えるのは俺たちに精霊が見えず、スライムも存在せず、ゾンビに襲われることもなく、そんなファンタジーなことが起きるわけがないからだ。

しかし、もしも。もしも、だ。

 

もし