ロープウェイに裏切られて予定を逆走をしながら強羅駅へ。
唯一の駅前乗り換えである大平台駅でバスを乗り換えていればもっと早く着けていたんだが、駅前を過ぎたところで気付いたので後の祭り。
宮ノ下駅でも乗り換えられるがかなりの角度の坂をのぼることになる。強羅駅乗り換えも一応案内があるが、駅の姿が見えないくらいに遠いスタートになる。そしてこれらを見逃してしまうと終点に行くしかないのだ。降り損ねは控えめに言ってやらかしである。
登山鉄道の記事も作りたかったが、人が写り込みすぎるし早くてブレるので何も書けない。
旧車新車の座席の違いとか、重苦しい駆動音とか、スイッチバックのときめきとか、語りたいことは色々あるのに許されない。乗り物が旅の目的のひとつなのに素材が無くて語れない。
どうして。
とりあえず言えるのは箱根湯本から進行方向左手に乗るのが大勝利ってことだ。
最終的に進行方向右手左手が混乱する。
こう見えてあまり山に向かうことがない。
向かってもロープウェイばかり選ぶのでケーブルカーは滅多に乗らない。ゆえにウェイ欲もブル欲も満たせる場所というのはとてもありがたい。
あとは一人乗りの急坂用機械に乗せてくれれば完璧なんだが。
車内は満員だががっぷりよつで運転席に食らいつきだ!!最後に入ったのに空いてるなんて皆もっと風景見ようぜ!!
左手に手すりがあるので眺める時は掴むといい。俺は降りる時に気が付いた。
ここは公園下駅だったと思うんだが、ゴールは豆粒どころか地平線の向こう。……地平線?
視力が2.0以上じゃないときっと見えないだろうというくらい遠くにある。これでも国内の他所のケーブルカーと比べるとちょうど真ん中くらいの長さとはびっくりだ。
比叡山2km?なっが。
実寸より長く感じるのは駅の数がトップレベルに多いからだろう。
ケーブルカーで途中停車って印象ないもんなぁ。
交差は一度だけ。登山鉄道はスイッチバックポイントや駅での交差だが、ケーブルカーは道の途中で。
駅は左右に降り口があるが渡るところがないので車両を突っ切ることが多い。迂回するにも道が無いってことか……?
ごく一部だけ降りた後に渡ることができるが、基本はできないと思っていいだろう。間違えたら次の便が来るまで待ちぼうけということ、10分に一度チャンスがあるとはいえ、極力ミスりたくないものだ。
乗降難易度が高く見えるがそこそこ降りる人がいる。
終点駅にはホームドアが実装されている。満員の時も写真撮る人にも必要だもんな。
天井のドックらしさも格好よくてたまらないよな。
終点の早雲山駅は乗り換えだけでなくカフェや土産屋や足湯がある施設となっている。
足湯は席数が少ないので始発でもなければ使うのは至難だが、それ以外の設備も素通りするだけでは勿体ないところなので、ここも時間を使う予定を立ててしまっていいだろう。
充電用USBポートがあるのが嬉しい。この旅で一番探していたものだ。知ったの今だけど。
ケーブルカーは20分程度の旅ではあるが、自力で行かない場所・行けない場所に向かってくれる乗り物は実にありがたいものだ。
造ってくれた人と動かしてくれてる人たちに感謝をしながら、斜に構えることは車両に任せて真っすぐな気持ちで今後も乗らせていただこう。乗り物って楽しい。