後から気付いた今年の初詣

朝8時、一路芦ノ湖に向かった。
バスがつい今行ったのですぐ来るやつを選んだ結果である。

神社前で降りて辺りを見渡すと、参るところが見つかる。よその寺だ。

え、箱根神社ってどこ。

 


元箱根港の馴染みの鳥居から少し湖沿いに歩くと、ふたつめの鳥居が見える。

鳥居と鳥居の間には飲食店や宿があり、ここに泊まるのもよさそうだなと思った。ホステルっぽかったが、この位置でホステルは人気あるだろうなー。



道なき道の駐車場を渡り、歩行者の参拝する感じの道に到達だ。

突き当たると右手にお手水と階段があり、階段の前では出店の準備をしている。何時から営業しているんだろうか、10時くらいかな?今食べたい気持ちが湧くが大人しく通り過ぎる。
8時過ぎから準備するんだな、ご苦労様だ。



100段あるかないかくらいの階段をのぼって本殿へ。

段差が大きいところもあり無茶言いなさんなと思ったり、踊り場がなくて背後に恐怖を覚えながら進んだり。

手すりがあるからってなんとかなると思ったら大間違いだぞ、落ちる奴は落ちるからな?




永く社を守っている風格を見せつけながら佇む狛犬さんがたに挨拶をしつつ、お賽銭にお邪魔する。多分何かあったら動き出すぞコイツ。

賽銭の真ん前に枠があるのでじっくりお参りできるが、これも良し悪しありそうだ。悪しが多すぎて今の形式なんだろう。
列を成すにはいいんだろうけど、先頭以外が賽銭を投げるのが躊躇われるので時間がかかりそうだ。



本殿の隣には九頭龍神社の分社があって参りやすい。
正面から出入りするのが礼儀としては正しいんだろうが、両殿を繋ぐ道もあるのでどちらで移動するか悩ましいところだな。

両殿あわせても広い境内ではないので、混雑時期はすごいことになりそうである。




地上に戻るには階段ではなく坂を推奨される。

道中、昔は通れたんだろうな。と思うような手すりが見えて使いたくなるが、斜面が急なのと整備がされていないことから眺めるだけにした。

別に、後ろから巫女さんが来たから怒られそうでやめたわけじゃないぞ。神様の居るところはお行儀よくしなきゃだからな!




坂をくだると宝物殿と池とお茶屋さんがある。

池は弁財天さんを祀っているところなんだが、赤い鯉が映えて良い景色だなと油断して近づくが、目前で手前にいる迷彩状態の黒い鯉たちの存在に気付いて寒イボが出る。いっぱいいるのはあかんて。さむいて。こわいて。

お茶屋さんはお餅をいただける場所なんだが、職人の方が体を壊したので全てのお餅が休売中。
つきたてのおいしいお餅を食べる機会が、今ちょうど無いこととなる。残念。
お餅が売ってないからこの時間に参ったわけだが。

 


湖畔の鳥居にも行けるのだが、安全対策のこともあり通行止め。
旅行翌週には入れるようになってるあたり、綺麗に外したことになる。日記で言うと明日からか。

とはいえこの時間の来訪だと入れてもただ見るだけなのでまぁいいか、と思うところもあるな。
人がいないタイミングでの撮影は魅力的だが、お店に入れないとなぁ。

 


箱根はあじさい(枝ぶりと花から恐らく)が多いのだが、シーズンじゃなくとも枯れ方が綺麗なのでついつい視線がいくな。

雨天が無いわけじゃないだろうに、花びらが雨でやられたようにも見えず。誰かに毟られたり散りもせずに丸ごと残っていて、目立たないけど風景が寂しくなるわけでもない。
普通に咲いてるタイミングだと感想が変わるんだろうが、セピア色の今だからこそ合っている風景でもあるので、とても魅力的だ。

寄木細工で茶色もイメージカラーな町ということもあって、とてもバランスがいいなぁと思うのだった。