ゲ謎を見た。
今更シリーズと銘打っていい気がする。だいぶ前にアマプラに来てたのでいい加減見た。
曰く、今期(6期)の鬼太郎のなりたちを説明する作品だということだが、そのためには昭和が必要だ。昭和をわかりやすくするためには現代らしくなさが必要だということになり、記号として田舎が舞台となっている。……と、感じた。
何が言いたいかというと、小学生にコンクリートの地続きな古い生活をスッと想像できるかという話だ。
鬼太郎というコンテンツは時代によって大きく変わるので子供向けとも大人向けとも言えないものではあるが、期ごとのキャラクターデザインはその時代の子供に向けている。
なので、子供が見に来る作品なのである。
だから、受け入れやすい舞台が必要だ。
内容はよくある田舎の悪い因習&呪いのゲゲゲ版、話の構成はシンプルに露悪で戦闘シーンは派手過ぎずわかりやすさを重視している。
視聴者視点で一番強そうなのは目玉の姿の親父であることは言うまでもない。声の印象は恐ろしい。
色んな作品を見てきた人間には流し見でも理解できる内容になっているが、初めて見た因習村がこれという子たちも生まれちまうんだなとウキウキした。
はじまりの物語ということは、結末は分岐があれども決められたものである。
助けた命は助からず、有るべきものは有るように成る。そこに綺麗ごとは飾り付けられていなかった。
知っている未来に向かって叩きつけられる数分間は、人の心の形を奪っていく。
カエ……シテ……カエ……シテ……。