久方ぶりの神戸観


実際は祭りのためのフリーシャトルの案内だったんだが日本語が欠片も書いてなくて、このくらい読めるだろうと思われているということなのかどうか。行き先とかは日本語のほうが充実してたような気がするし優しいのか厳しいのかわからない。
運賃210円を高いと思うか否かってのなんだが範囲で見ると高いんだよ。でも傾斜で見ると安いんだよ。平坦な近場だと損してるようにしか思えないんだが、乗り続けてるとその価値がわかる乗り物だと思う。
最大の難点は運賃ではなく終バスの早さなわけだが。どういう層狙ってるんだ。

他では見れない風景としてのゴミ箱の多さは本当にすごい、利便性がいい。区画ごとにあるくらいだ。……なのに街路樹に空き缶ささってたりしてさ、たった数メートルすら自分の責任を持てないのか?捨てる知能はないのに買う知能はあるのかはたまた盗んだのかってくらい理解できない。
これのためにどれだけの収益を増さねばならないのか、何に投資して賄っているのか。お前のその軽率な行動で税が重くなったりもするんだぞ!?巡り巡って損するのは自分なんだからな!!
……と、熱く叫びたい。
位置的に観光客通らなさそうなとこだったんだよなぁ……市民とか働きにきてるなら尚更考えて欲しいところだ。
っつーかああいうのはなんで持ってると邪魔になるとわかってるものを買うんだろうな。ペットボトル飲料を買うって選択もあるだろうに、誘惑に負けるなら最後まで面倒を見るってのは何事に対しても言えることだろ。

はるばるハーバー


ハーバーシティのやつに、新神戸に予定がある時に行ってきた。

入館手続きや案内についてはスーパー銭湯なのでそれに倣って、バーコードで館内の諸々を利用できるので支払いはチェックアウト時。
浴衣を借りて脱衣所に向かうわけだが作務衣も選べるっていいことだよな。スーパー銭湯と旅館の間を取ってくれてありがたい。
バスタオルやタオルは脱衣所にあるし体を洗うための物も洗い場のそばにある。基本的に一泊するなら必要なものは揃ってる感じだな。

ロッカーはうろ覚えだが幅20cm高さ1m、奥行きは50~60cmってところか。結構余裕があるが靴も入れるのででかい靴履いてきてたり長靴・ブーツだと一気に狭苦しくなる。カート類はフロントで預かってもらえたような気がする。
通路幅は1m20cmくらいか?人がいるとちょっと通りづらいかな。椅子はロッカー数で見ると少なめに感じた。使うなら先んじて探しておいたほうがいいだろう。

サウナの種類が豊富だが湯船はそんなに種類がないかな。露天風呂がないのはちょいと残念。
シャンプーは洗い場の列で違うみたいなので折角だから選んでいきたいところだ。
水も好きなだけ飲めるんだが浴場の入り口にしかないのでサウナとか入った後だと遠いんだよな。限界まで入ってるとひーこら言いながら向かうことになる。

足湯が景観も良くて素晴らしいんだが階段を40段ほど上がる必要があって足腰の悪い人には楽しめるエリアではない。屋上で飲食ができるっていう利点もあるのに階段オンリーはがっかりする人もいそうだ。足腰が悪いと風呂屋に来ないとでも思ってるのかってくらいの突き放し具合、健康のためにという考えは良いことだがそのために選別されている人がいるのを忘れてはならない。
車椅子トイレとスロープがあることから拒んではいないんだろうが、トイレが1か所という時点で察せることだろう。風呂屋だし、というのはあるがそれを使う人が絶対に風呂屋に縁がないってこともないし少々複雑な気持ちだな。
そういえば浴室内に椅子が全然なかった気がするんだが、こういうところもちょいと意識してほしい気はする。五体満足に見えても湯船から上がった瞬間に立ちくらむことは侭あるし、そういう時の逃げ場って重要だろう。

休憩所は22時を超えると流石に空いていた。
漫画1万冊とのことで楽しみにしてみたがそんなに言うほどの量はないな。ドリンクコーナーも夜中は使えないし、場が静かなので居づらさがちょっとあった。PCコーナーがあったりそこで充電できたりと利点はあるからだらだらスポットとしては需要は相当あるし、逆に言うと夜中が穴場ってことだな。

仮眠エリアは男女兼用と女性専用の2部屋、明るすぎず暗すぎず丁度の照明で毛布も借りられる。ちなみに俺は1回入口をスルーしてるので場合によっては気付かないかもしれない。
ソファは独立というわけでもなく、真横に他人が座るようにできているから一人で行くと中々場所を選びづらい。前後はスペースがあるので最大まで倒しても問題なし。……とはいえ後ろが起きてると気持ち的に倒しづらいのも確かではあるが。
倒しきると少し頭が下がりすぎる気もするので少しばかり起こした状態にするのがいいかもな。俺が座ったとこがそんなだっただけかもしれないけど。
充電もできるのでそういうところは気が利いていてありがたい。漫画も置いてあるが皆寝てるので取りに行きづらいから夜の利用はあまりしたくないかな。

丁度部屋が無かったから深夜料金での館内利用になったが、外出可能な個室リクライナーがお得だと思う。
荷物を預けて出かけて、帰ったら存分に風呂を楽しんでだらだらして、アーリーチェックアウトな時間に退館できる。着替えを持ち歩く手間がなくなり、疲れを落としまくれるほどの設備を楽しみながら神戸の中心地に泊まれる。これって結構な破格だと思うぞ?
ちなみに宿泊プランで部屋を取るとお茶も飲み放題になる。地味に利点。
また、個室を使わないならクーポンが配布されてたりするから公式はチェックしてから向かうのがオススメだ。

丸一日いるのなら岩盤浴も楽しんでいたところ。
ハーバーランドってこともあり、どちらかというと船上で過ごすような感覚で滞在する場所なのかもしれない。
陸上の豪華客船として考えるととてもリーズナブルで満足感の高い施設だろう。

ここでさらに伝えたいのは施設外、地下フードコートにあるカレー屋だな!安いのに美味い!850円でチーズナンがいただけて、ナン自体がほんのり甘くてそれだけでパクパクいけてしまう美味さ。カレーも勿論美味いし結構遅くまでやってくれてるのでありがたい。
朝から利用するつもりなら退館時間ギリギリに出ないと始まってない可能性があるから存分にゆっくりするといい。

タニタカフェに行ってきた。


長岡のほうのやつ。

役所系?の建物に入ってるんだが、実にその一角。
足湯やってるらしいけど普通のズボン穿いてきちまって、やらかしたと思っていたら……。


湯がない……だと……?
俺新潟で足湯狙うと残念な結果になる運命でも確定してんのか?

ジュースだけなら値段はすごくお安くて、お邪魔するのが申し訳ないくらいの価格帯。
なので折角だし本日のケーキとアサイードリンクを頼んでみた。同行がRO繋がりなんだがブラジリスに行くことがほぼなかったのか通じなくて悔しい。

アサイーってまともに飲むの初めてなんだがキャロットジュースっぽいんだな?思ったより飲みやすかった。
しかしわかっていたが甘いケーキと合わせるものではなかった。そのために水をお願いしたが……やっぱケーキには紅茶か珈琲だよな……。

ランチタイムとはズレてたのでご飯は食べれなかったけど、やはり折角なら足湯に浸かりながらいただきたいところでもあるのでじっくり居るなら別の機会だな。
マッサージチェアのエリアかなんかもあったんで座席種類は多いしコンセントある席もあったしで結構だらだらできるお店だった。
でも「タニタだし超ヘルシーで超おいしいのがいっぱいあるんでしょ!?商品もたくさん見れそうだしオシャレそう!!」って期待していくと肩透かしを食らうのでそういう人は都会のタニカフェ行った方がいいんじゃないだろうか。


ところで棚にあったトルコ航空は誰の趣味だありがとうございます。

大手の底力


長岡が田舎とかそういうんじゃなくりそなの偏り方からある気がしなかったんだよ。
同行者もりそなユーザーだったので散財後にホイホイされていた。

そういえばアキバのアトレ前りそなが撤去されててびっくりしたな。ヨドバシにあるから言うほど不便はないんだが、横のビル壊すために消えたっぽいし何建つんだろう。

みずほで前回痛い目見たのはコンビニで数回手数料無料なんだが高崎でファミマに寄った時にEnetじゃなくりそなで手数料がフルだったことなんだが。なお当時もりそな非所持。ファミマこういう罠仕込んでくるよな、いつ全統一してくれるんだ。
ATMって「結局いくらなんだ」と思うことが多くて困る。手数料案内してくれるけど結局どの枠に値してるのかわからない銀行も多いし、読み取るならその辺の照会できそうなもんなんだがダメなのだろうか。
ポイントカードもだが銀行も増えたり統合されたり提携したり機械置き換えたり実質同一なのに名前変えてきたり別なのに似たような名前にしたり、よくわからないことが多すぎる。


  *  *  *


これだけではなんなので。


道中「Parisパイ」というパイ屋さんにも立ち寄った。
店内は甘い匂いに包まれていて、色んな味に目移りする。あれもいいなこれもいいな、でもそんなに食べちゃご飯が食べれないな。そんなことを考えながら5分ほど。



プレーンをお願いしたが、この乙女ちっくっぷり。
生地はサクサクで軽くいただけてカスタードはしっとり、そしてがっつり甘い。中央にパイ生地があって食べ応えもあるが、クリームを楽しんでいる最中に現れるのでちょっと邪魔!と思うことも少々。でもこれによって甘ったるいばかりにならなかったり速攻潰れてクリーム駄々漏れってことにならないので良いポジショニングだ。
価格に対して小さめだが写真を見るとまた食べたくなる中毒性もあるパイだった。

このクリームは絶対にイチゴに合う!!と2人して言い合ってたので春限定のイチゴをプッシュさせていただこう。(確かあったはず)
ボロボロこぼれるので室内で食べるのはお勧めしない。最後の方はどうしても崩れてしまうが致し方なし……ウェットティッシュを持って向かいたいお店だ。

丸きもの天を仰ぎ


静岡の知り合いと行こうとしたけどGWだったので諦めたやつに単身リベンジ。


店内の写真は快く許可してくれたので人のいないあたりを狙って撮らせてもらった。


到着したものは冒頭の写真ってことで。そこから横に倒したものがこれだ。
ボリュームがすごいというか、「どうしよう」と思うし躊躇う。頑張れば倒せるんだが割り方に悩む、丼からこぼれないようにするには……どうすれば……。

ご飯の上には三つ葉が乗せられていてさっぱりとするし、こういうポイントが嬉しいな。でも揚げのでかさに対して微力なので追加したいというのも否定しない。
中身はしっかりした海鮮かき上げかと思いきやあまり具材はなさそう?海老とか玉ねぎとかは入ってるんだが場所が偏っちゃってたのかな、天かすの部分が思ったより多い。

油がガツンガツンと胃を攻撃してきて3分の1くらいでギブアップ。はてさてどうして胃を落ち着けたものかと悩んでいると店員さんがフードパックと袋を用意してくれた。結構いるんだろうか、食べきれない人。
残すなんて勿体ないことしたくはなかったのでありがたく頂戴したが、店内で完食できず誠に申し訳なかった。1人でチャレンジするものではないし朝一に食うもんじゃなかったなと反省。

家に帰ってからだし醤油とお湯をかけていただいたが、現地で茶漬けにできれば完食もできたんじゃないかな。メニューには味噌の入る汁物しか見当たらなかったんだが、おすましもあってくれればなという思いだ。俺ならイカ刺しと一緒にいただきたい。


店内は混雑してるが回転も速く、待ち時間はあまりないようだった。人気だから売り切れるかとも思ったが定食を頼む人が多かったな。
魚河岸店(市場のなかばにある店舗)だけ開店時間が超早いので後に予定があるのならここに直行していこうぜ!

深海魚バーガーも気になったのでまた行きたいぞ沼津港。

ホリディドゥ高崎


ちょっと駅からは距離があるが ホリディドゥ高崎 さん。

立地
まずは何も言わずにこの窓からの風景をご覧いただきたい。



控えめに言って最高ではないだろうか。

後述もするが店の類も多いので過ごしやすいがとりあえず宿から外に出たくない。新幹線見てたい。そういう宿だ。

車で来るべき宿なんだろうが駐車場に入りづらそうなので対象はどういう客なのかよくわからなくなる。

道順
高崎より北高崎寄り。徒歩で行くのはぶっちゃけどうなんだろうってところだがとりあえずあまり普通じゃないルートで向かった。


高崎問屋町で下車して新幹線側の出口を出て進む。
出たとこで写真撮り忘れたのでちょっと行ったところだが振り返って撮ってみた。



そこからはまっすぐまっすぐひたすらまっすぐ進むと新幹線の高架が見えるのでくぐって、沿って右に歩いてみるとある。
途中で少し左折した記憶があるので本当にひたすらまっすぐ行くと宿は左側になるんじゃないだろうか。……と思ったら公園で行き止まるからそっから左にすぐでいいのか。とりあえず新幹線を目指すって考えだったな。

北高崎からは駅を出てすぐの大通りを踏切渡ってまっすぐ。目印はなんだろうな……俺はドン・キホーテで行ったがこちらからだとちょっと遠かったような。マクドか?

部屋設備
重要なので最初に言っておくが冷蔵庫はない。




ハンガーが2つに浴衣。湯沸かしポット、お茶とコップ。箱ティッシュとスリッパもあるな。


でかい鏡もあるので道具はさておき身だしなみは整えやすいな。


枕もとの装置は謎。ベッドはラジオつきのものだ。


風呂はビジホだから普通にUB。
お湯と水両方だして調節するタイプなのでお湯張る時は湯加減は見ような。うっかりやらかして突っ込んだ足が痛かった。


タオルはフェイスタオルとバスタオル。

俺はプランの都合上テレビもエアコンもないがきちんとした部屋なら使えるので季節によって選ぶといいだろう。
リセッシュみたいなのは無かったので必要なら持ってくるほうがいい。


壁にはついてるがリモコンはない。

施設設備

wifiはあったはず。
自販機とFAX、電話コーナーがフロント階にあるな。
ラウンジはいまいちどうなってるのかわからなかった。なんか雰囲気が寄っていいのかどうか不安になる感じで。



自販機故障してたり乾燥機故障してたり中々な残念ポイントも存在する。

給湯室

ないけどお湯は沸かせるのでお茶とか味噌汁とかくらいならいただける。電子レンジはフロントというかラウンジということで弁当は買ってきづらいかもしれない。

アメニティ

石鹸・カミソリ・歯ブラシ・リンスインシャンプー。くしは無かったので注意が必要だな。ドライヤーは貸出があるのでチェックインの時にお願いするとよさそうだ。

価格
エアコン・テレビ無しプランで3000円。部屋の位置はお願いしてここなので他の部屋に当たる確率もそれなりにある。
テレビが無いとその分鞄を置く場所ができるというのが利点だったな。

総評
いいところ

新幹線ビュー!!!
このためだけに数日泊まってもいいくらいだ!
隣にもホテルはあるもののこちらより低いので見づらいだろうし、5階部屋最高!って感じだ。
宿だから退出時間なんて気にせず部屋の電気も消してアダルティな雰囲気で発着を待つこともできる。忘れられない夜をプレゼントしてくれる宿だと考えていいだろう。一部の人間に対してだけだが。
あとこの宿の位置、上越と北陸の分岐部分が見えるのでそういう点でもとてもいいぞ!

しかも飲食店が近くに沢山あるので食いっぱぐれもなければバリエーションが豊富。ファーストフードから肉、ちょっとお高めのレストラン、高崎といえばのパスタ。ラーメンも寿司もそばも、逆に選べないレベルでなんでもある。
コンビニも近いしディスカウントショップも超近いし確かGUもあったな。
ビジネスという点では相当いい環境だと思うぞ。

新幹線横ってことは相当五月蠅いんだろ?と思う人もいるかもしれないが、防音がしっかりされてるようであまり感じないし下手すると東京の在来近くの方がうるさい。本数ないし。

悪いところ
洗濯関係が残念なところだな。地味に痛いだろう。
フロントが2階で、エレベーターに1階のボタンがなかったことから階段だけで上がることになるかもしれない。
距離も相まって大荷物の人は避けた方が無難なところじゃないかな。

実は新幹線、椅子に座ってたら見えないんだ。
机に座ることを良しとするかどうか……ここが気になるかどうかだろうなとは思う。

 

ところでこんなところに泊まりに来る酔狂な関西人なんてそういないだろうと思っていたんだが宿から出る時駐車場に大阪ナンバーが停まっててお前嘘だろ?

千葉西に行ってきた


千葉西ってどの千葉西だよって話なんだが俺の向かう千葉西なんてひとつしかなくて早く言うとエグゼイドだ。よくわかんねぇって?

 


千葉西

 


総合

 


病院

 


だよ。

単純にここに行ったってだけで何もないんだが。ロケ地って言っても病院だから遊べるところじゃないし当然なことだが。
何もないっていうか何もないんだよこの近辺。何もしようがないんだよ。とりあえず新京成は乗り切ったけど。

ついでに鎌ヶ谷大仏行きまして、大仏って言うからでかい寺があると思ったら予想外にも駅前の道路わきで、なんか仏教への価値観変わるなぁ……。


道路渡るのが中々の難易度なので真横までは寄れてないんだが地域密着仏様って感じだった。
俺勘違いしてないよな?これだよな??

あとは駅横の神社に参ってみたりなんだりしたくらいで、あまり遠くまで行くと迷子になりそうな気がしないでもなかったし申し訳程度の観光だった。


新京成駅の自販機はデコレーションされてるんだが、どうやら駅ごとに違うらしくこれを撮影してまわるのも有りだったかなぁと後悔中。
しかしこれを撮るためだけにあの路線まで行くかというと、ついでが欲しいところだ。

流れゆくはレールの川 ~水上-高崎ちょろっとレポ~


何か違和感を覚えざるをするスイペン。


ちょっと戻って水上駅の駅前です。SLの街群馬、流石の看板だぜ!!
今回で旅行記は終わるんだが不完全燃焼されるかもしれない。だってこれ以降途中下車してねーんだもん。



電車に乗り込むわけだが段差が結構えげつない。
階段のない駅だってだけでも足が悪いと来訪を躊躇いそうなもんなのに、ここまで差があると改札直結ホームでもきついところがないか。

始発駅というと席取り合戦なわけだが、ここでも一応例に漏れずだな。やっぱ観光ならボックス席がいいし、それがあるのかどうかすら知らないわけだから早めに行動するしかない。



到着した電車はほぼほぼロングシート。唯一あった横向き座席に座ったわけだがその位置というのがトイレ横。
何を優先するかってのを考えさせられる車両だ……距離があるわけでもないしそんなにもトイレが必要かってのは感じないけど下りたら次は1時間後だもんなぁ……。同じ構成を他路線にも走らせてるようだし、このルートだとどうか知らんがこないだ雪で立ち往生あったばっかだからそれを考えると必要だよなぁ……。


上越回で言ったようにここからは川沿い、トンネルは全然ない。ここんところが雪があるかないかの差なのだろうか?


じきに到着する沼田駅付近にものすっげぇ存在感を示すファミマがあるんだが、これ行ってみてぇ……。車限定とかひどい……。



民家と川と道路。眺めていると途中に貯水湖のようなものもある。車で走っても楽しい場所なんだろうな。

暫くすると遠くに何やら看板のようなものが見える。企業ではなく街のアピールらしい。
「日本のまんなか緑の渋川」
いいキャッチコピーだ。深緑に囲まれる気持ちの良い印象を受ける。まぁその現地。


刈り取られた田んぼっすけどね。

 

さてこの電車、高崎行きである。
高崎といえば一部の人にはおわかりいただけるかもしれないあれがある。あるのは前橋だっけ?


まどマギのあれ。

あれが県庁だったかどうかわからないが現実では確か県庁。他に高い建物がないと噂の場所だけに一瞬で捕捉できる。

水上からここまではおおよそ1時間、車窓的に見所がないわけでもないんだが民家多かったり川の画像ばかりだとそれはそれで何かな、と考えると日記がちょいと寂しくなるな。
渓谷というほどでもないけど川のほとり、田舎でもなきゃ都会でもない丁度いい景観を眺めることができたので喧騒から徐々に離れる感覚を持ちたいのならピッタリな路線じゃないかなと俺は思う。
山陽方面とかみたいに1回乗ったら何時間も拘束されるわけでもないし。あっちはあっちでまたいいんだが、どちらかというと奇特な人向けだからな……。こっちは旅行感あるしやっぱこっち推す。

道中思ったことはいくらかあるけどそれは纏めて落とし込んじゃ勿体ないなーってことで、それはまた改めて!



ここからはもうすぐに高崎駅に到着する。
高崎まで来ちゃうとそんなに遠くって感覚もないので気持ち的には首都圏だろうか。これでも群馬なわけだが。ハブ駅だけあって色んな路線への乗り入れがあり駅前も便利で都会なので群馬のイメージが払拭される。
……などと高崎対象で言ったら前橋民に反感を買いそうだが。だって新前橋は止まったけど前橋行ってないから比較できねーんだもん!!18切符じゃないから寄れないししょうがないだろ!!

すぐに去るのも惜しいのでふらふらしているとアナウンスが流れる。もうすぐ出発の電車があるらしい、隣のホームで人が駆ける。
「まもなく八高線が発車します、ご乗車の方はお急ぎください」
なるほどそういえば八高線って見たことがない。
俺は彼らと異なる島で、急ぐ人たちの後を追った。


これが八高線車両……?かわいい……予想外……。
ダイヤが可愛くないので乗るに乗れないが寄居とか拝島とかその辺行く時に乗れそうなら乗ってみるかなぁ。川越行く時の方が確実だろうか……駅間距離掴んでないと計画も立てられないしこれも調べて特攻かましていきたい。
路線名は八王子~高崎だから八高なんだな。八王子……今後行くかなぁ……?


電車に乗って高崎出た瞬間に見える待機車両に見たかったのが居たんで最後に一発!
お前来ると思ってホームで30分くらい待ってたのになぁ……。


高崎も下車はしたんだぞ!?ただ下調べゼロだと見所わかんねぇ!!また来るんで!ここはすぐ来れるから!でも宇都宮みたいな売りを何か……!!

以降の経路は車窓も普通の街並みになって観光するなら下車観光になるような場所ばかりになりそうなので車窓はただただ眺めるだけ、夜になって反射するからってのもあるがな。
どんぶらこどんぶらこ。と、いくつもの見知った名前を耳にしながら東京へ戻るのだった。

水上駅は川の上


鉄道の切符は一定の距離以上を乗車する際は逆戻り不可での途中下車ができる……それを使わないなんて勿体ない!さあ改札に切符を通してレッツ探検!!
ちなみに俺は何故か過去に1回改札に切符吸い込まれてるのでこれをするのがとても怖いとだけ言っておく。



水上駅は駅を出れば目の前にお土産市場。両手を広げれば抱えきれるような規模だがお財布的には丁度いい。
お饅頭を食べ歩きしたりカフェに寄ったり、土産を買うには十分すぎる規模。



少し線路に沿っていけば汽車の置かれた広場に到着する。噂に名高いデゴイチ、これがあるのは珍しい気がする。


暖かい日差しの中で芝生の上を駆ける。誰もいないのはきっと童心に戻る機会を神様が与えてくれたのだろう。天を仰ぐのにも丁度よく、肺一杯に詰め込まれるのは澄んだ空気。ひとつ息をするたびに窮屈に締め付けられた心が解放されて黒く淀んだ悪い言葉を詰め込まれていた胃が洗われるようだ。


俺が目指したのはSLではなく転車台。京都鉄博にもあるとはいえそれとは違う。現場感の残るものを見れることに喜びを感じて飛び出さずにはいられなかった。

………………いい……。


広場からさらに奥、湯檜曽の方面に向かえば利根川に到着する。透明感のある水と澄んだ空気を伝うせせらぎにいつまでも浴びていたい気持ちが湧いてくる。
ああ、川のほとりを歩きたいのにそんな都合の良いことなんて。


あった。



階段をおり、足元を流れる水に意識を奪われながら進めば橋脚がこちらにどうぞと案内してくれる。


穏やかな浅瀬に故郷を思うが大和川じゃこうはいかんという思いばかりが邪魔をする。
比較する場所があるのもそれは思える場所があるから、今いる場所に良さを感じるのも、日常生活に郷愁を覚えるのも。どちらかがなくなればできはしない。


えっちょっとこわくない??


時期が合えば川釣りも楽しめるらしいが水場に降りるには急な階段を手すりもなしに降りなくてはならない。下りた先には草が生い、人のいない時期に行くには少々躊躇いを覚える。
1段の幅が10cmくらいしかなくて手すりなしって、川だからそりゃそうとはいえ皆よく降りるな……逆側には緩やかなルートが用意されているんだろうか。

階段を下りて100m進んだだろうかどうだろうか?あまりに離れると戻ることもできなくなりそうなので名残惜しいが付近の階段をのぼることとする。


階段を抜ければ公園、その半分は駐車場なのではと思えるようなロープの影が見える。目の前は住宅地、今どこにいるのかなんて何もわからない。
さて、ここから駅に向かう道を見つけなくては。


と思いきや目の前に看板、家と家の間を縫うような近道を提示される。
言われたとおりに進んでみると飛びいずるは駅前商店ど真ん中。まるで魔法にかかったかのような体験だ。
電車の時間まではまだ半刻ほど、SL広場とは逆方向へと進んでみる。


観光客という旅人にプロパンたちも首をかしげる。「見ない顔だね」と挨拶するようにつぶらな瞳をこちらに向けて。うしろのふたりはひそひそと相談し、オススメを教えるかのように指し示す。妄想と言ってしまえばそれまでだが、ちっちゃなことひとつが歓迎されていると受け取れて楽しさを増やしていくんだ。
でもこれ飛行兵みたいで怖い。



車道スレスレを突き進むと展望台のような場所に到着する。そこからは対岸のホテルや、季節が合えば桜並木などが見えるとのことだ。
だが今は季節が全く合わず見えるのは宿でくつろぐお客さんと足元に立ち並ぶ家々とその住人。そんななかでひときわ目を引くものがひとつあった。


廃墟だ……。

ここに来るまでに当然横を通ったところなんだが、別アングルから見るとアピール具合が激しい。


朽ちる壁、落ちる看板。


異世界へ誘うような階下への路は人々の進行を拒み守るかのような草に邪魔され、しかし悲しいかな季節に逆らえない草木は乾いた声で囁くことしかできない。
こちらにきてはいけない。ああ、わかるとも。賢明であれば足を踏み入れるものか。住居侵入罪だ。抗えず立ち入って辿り着くのは廃墟ではなく檻の中だとも。


家々の間から覗く闇に囚われた室内、割れた窓はまるで飴細工。蟻にすら触れられぬ無味無臭の液体は身を震わせて寒さに耐える。
人々と家財を保護していた一枚の布は今やただ入りこむ風に傷つけられ無情を嘆く。ほつれて埃まみれになろうとも己の役割を果たそうと一身、懸命に。
錆びたステンレスに身動きを取れなくしたフレームは自分たちを助けてくれる人の手を待っている。いつまでも、いつまでも。


対岸の仲間はまだ煌びやかに彩られて踊っているのにどうして自分たちはと悲しむ声が聞こえるようだ。
人に求められ人に捨てられた孤独な城は茨に包まれながらも王子の到来を待っている。いつかまた人に溢れ、舞踏会が開かれる時が来るのだと。
たった25年。長い四半世紀。軋む骨に、落ちる皮膚に。崩れぬようにじっと耐えながら。

何が違ったのか、向こう側とこちら側。店も、景色も、優れているはずの場に思いを馳せる。まるでシビアな童話の世界のようだ。たった少しの違いで主役になるチャンスを奪われ今こうしてここにある。錆びた鉄筋が覗く肢体を労わるように撫でることすら俺にはできない。
実際何が違ったかっていうとエレベーターメンテしてなかったのが主因っぽいが。あとここナンバー付いた車があったので下手すると人がいる。

 

下調べも兼ねた水上温泉闊歩だったが。いい廃墟と出逢えて満足したこともあり電車まではもう少し先だが駅へと吸い込まれていくのであった。


山手線が近郊に入っている。乗り換え一回で着く都会はすぐそこなのだろうか、それともまだ遠い地なのだろうか。
車で行けば、すぐ……なのかな。

上越車内ぶらり旅


今回は世界の……ではないが車窓からっつーか車窓メインだ!


路線図、左下が上越の乗った分なんだがくるんくるんしてるな……。
上越線に乗ったのはなんかなんとなくなんだが、前述くるんくるんこと山をのぼってるっぽい部分があるらしくてそこが気になってな。
新幹線だとずっとトンネルだった分車窓は楽しめなかったし、そうなるとやっぱ鈍行だろ!

先に言っておくが下車して駅舎を撮るような観光はしていない……というか停車時間すっげー短いんでやってらんない。こういうところは成田線を見習っていただきたい。
では、いっくぞー!

 


越後湯沢を出たら街より慣らされた、まるでデコレーションする前のショートケーキのような雪を眺める。こんなところで車無しに生活すると買い物大変そうだななんてどうでもいいことを考えながら。


ひとつめの駅は岩原スキー場前。ゲレンデに程近くて下車する人もいた、他のゲレンデまだやってないからなぁ……。
しかしこの窓、青すぎる。


電車は前へ前へ、山に向かって走っていく。
寄ってくるのは棘を生やした魔物のような植物で、しかし彼らも雪に縛られ致し方なくそのような姿になっているのだろう。その身に触れて慰めることができない自分がもどかしい。


いくらか進むとやってくるのはブルートレイン。
こんなところで生き残ってやがったか!なんだ?宿か?展示品か?休憩所でした!
そこは越後中里駅というゲレンデとともにある駅。残念ながら営業期間外で閑古鳥が声を響かせているが、開けば人が溢れるのだろうと予測は容易。駅には温泉も併設されていて胸躍る。
次絶対寄るから。

中里を抜けると電車は待望のぐるんぐるんラインへ。否応なしにテンションがあがってくる。これが鈍行の醍醐味!!!

……

…………

トンネルでした。

まぁ……雪国で……山に線路……そこまで出さんよな……。でもさ……。

お前ー!お前ー!!俺は知ってるんだからなー!!ここのルートをトロッコとかそういうので走らせてるツアーがあるって!知ってるんだからなー!!
だから期待したのに裏切り者ー!単線ー!!山奥路線ー!!!それもいつか乗るー!!!!!2018年も企画してくださーーーーい!!!!!!!


トンネルを抜けるとすぐに土樽駅というところに到着する。標高を書いてくれてるんだが平地民にはいまいちよくわからない。ほら、大阪って山もこれといってないし。代表が天保山だし。

この駅はすぐ横に歩道があってどう見ても越後中里まで徒歩れる。トンネルであのザマだったのでトンネル萌えじゃないなら是非歩いて向かってみたいところだが冬季は通行止めとのこと。おのれ次こそ。

長い暗闇をまっすぐいくと土合駅。
ロープウェイがあるそうだがこちらもゲレンデ都合かなんか知らんが動いておりません!俺の旅に満足が見えない!!
なんかこの駅、あがりとくだりでホームの場所が全然違って軽くホラーらしいので下車観光おすすめなスポットだそうだ。……まわりなんもないのに降ろすの……か……?
駅の前後はずっとトンネル。くるんくるんwayも当然トンネル。知ってた。
この辺から群馬になるんだっけな。時期によるんだろうが雪が一斉にログアウトするのが面白い。


トンネルを抜けると湯檜曽駅となるがこちらのトンネルエリアは歩くことを推奨しない。長い。


ここからはほぼ川と共に走る鉄道となる。
というか山切り開くのも大変だし山に添わせるとアップダウンあるし、川というか谷に沿うのは至極当然なんだよな。川沿い鉄道多いけど気にしたことがなかった。
風景も温泉街に切り替わっていて、歩いて移動も難易度が下がるから下車したい欲がむくむくと湧いてくることだろう。


もう冬だというのにギンギンと照らしてくる太陽が車内に影をつくる。暑くないだけマシというのだろうか、箱に守られているからそれを感じないだけなのか今の俺にはわからない。
自分の姿を取り込んだ透明の板に遮られながら変わりゆく風景は今朝がたまでのことが夢だったかのように錯覚させる。日本という国の広さに驚くんじゃない、去った時間の短さに驚いているのだ。
気温も、景色も、全てが変わった中で一人変わらず取り残される自分に不安がないと言えば嘘になるだろう。不確かな世界で確かな存在であることを認めろというように反射の中の透明めいた自分はただそこに佇んでいた。


最後は終点水上。観光のにおいがぷんぷんした魅力的な駅だ。


とんとんとん、と階段をのぼる。バリアフリーなんてものは存在しない。取り残されたわけではない、そのままを残している中で広告やポスターだけが時代の流れを告げる。

具体的に言うとぐんまちゃん。


そうか、ここは491mか……。………………スカイツリーの上の方の展望台かそのくらいかな?

水上駅のホームに入る前にあるものが見える。しかし残念ながら入線してしまうと撮れない位置にあるものなのでそこのところは残念ながら……。
その残念を拭うために次の発車時刻をチェックして、ちょっくら冒険に出かけるぞ。

 


ちなみに俺は行きにMaxに乗るという義務感から帰路を鈍行としたが、正直ダイヤ的にはくだりで乗った方が自由に動けるのでお勧めしない。
次乗る時はくだりで乗るし逐一下車するしなんなら水上に泊まってからスタートするわこんな楽しい路線。

それ自身が観光地 -2日目朝~越後湯沢駅-


帰り道は折角だから鈍行で。
鈍行はダイヤの都合で12時便を逃すとなにもできなくなるのでちょっと早めに移動しておくのだが街並みはこのように。



閑散としている。これが……かんこうち……。

へぎそばも食べたかったが11時開店ということで間に合う気もせず断念。次に期待。
前日に食料をこれといって用意していなかったんだが前日夜に翌日の朝食をどうするか調べてみたところどこもかしこも11時開店で身動き取れるのが雪ん洞のみ。さすがに2連というのもなんなので適当にお茶を濁したりする。開いててコンビニ。

10時に駅のつけ麺屋は開くからそれという手はあるんだがそんなに腹コンディションが整っているわけでもないので俺は避けた。あとはホテルに対して駅の逆出口から3分ほど歩けばスーパーがあるのでそこが9時に開くから駆け込むくらいか。


ニューデイズに現地限定のようなおにぎりがあったんだが前日に買うか迷って買わなかった。翌日……というか今日後悔しつつ影も形もないおにぎり売り場を2巡3巡。10時頃に並んだのですかさず買い込んだのがこれらだ。
味の感想を言うならば塩はかけていただきたかった。物足りない。

この流れから現地をある意味満喫するには蕎麦を前日に食べておいて翌日の朝飯としておにぎりを買っておくのが正解かな。もっとそれっぽい飯はあるんだろうけど軽く済ませようとするとこうかなってくらいで、今であれば川魚買って「これがほんとのろばたやき」とかコメント付けなくもないんだが。
あとはやはり宿の朝食サービスを受けることだな。利用者が多かった理由がよくわかった、この街は機会損失とか以前に食いっぱぐれる街だ。

ところでこの街、ホテルなのかわからないけど恐らくホテルなんだろうなって建物あまりにも多くないか。どれが宿じゃないのかさっぱりわからんくらいだ。
観光案内経由で当日飛込なんかもできそうではあるが……それはそれで色々とリスキーな気はする。

 

 * * * 閑話休題 * * * 

 

切符買って在来のホームへ向かうがここはどうやら改札がない駅のようだ。そんな駅があるのかと驚愕しながら窓口に旅立つ印を提示するが時刻は11時をまわって少し。
「あと1時間くらい来ないけど本当に入りますか?」とまるでゲームの門番のように(というのは面白おかしくするための誇張だが)訊ねられる。しかしながら先程から店も見飽き、右往左往を繰り返すこれは鉄道オタクを少しだけ“かじって”いる。
「大丈夫です、適当に潰せますんで」
軽口を叩きながら足取りもともに軽やかに、スキップを越えて飛び立つように。そして踊るかのようにホームへと舞い降りた。




うわああああああああああああああああああああああああああああああほくほく線だああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

軽やかとか踊るとかそういうの全部吹き飛ばすただのオタクであった。


やばーい


かわいー


ふるーい

語彙を無くしながら1人のオタクは冷静さを取り戻した。旅情を掻き立てるホームの端も、普段の現実から剥離した列車も、湯之元を象徴するオブジェも全てかなぐり捨てて。

変わりゆく景色は場所だけじゃないことを思い出した。明日、明後日は同じでも次あいまみえるのは十数年後の未来かもしれない。その時に残っているかもしれない、残っていないかもしれない「可能性」を抱いて忘れることなく今を切り取る魔法を唱えた。


無人駅であれば簡易的な自動改札がある、だけどここはそうではない。いつか人の手から離れてしまうかもしれない恐怖と戦いながら、ワンマンカーだからなんて理由も消えて機械に任せてしまう日がくるのかもしれない。
その日までにもう一度、ここに降り立てるのだろうか?

“温かみがない”という言葉で表されるものとは異なる感情が胸に湧き上がる。不思議の国に誘われるような経験との決別が待っているのかもしれない、非現実への恋慕のようなものだ。
扉を叩くのに門番を相手せねばならない場は探していないだけで入口はいくらでもあるが、「ふいに」といった経験を失うことだろう。

誰にも証明されない片道分のドキドキを握りしめて走りだす旅を、思い出すこともできなくなるだろう。
残念……と言えば大業だ。旅行者などという枠外の人間が惜しむのは一種の負け犬の遠吠えで、利用者ではない利用者の声など聞く必要など欠片もないのだから。

悲しむなんて大いに偉そうで憚られることだが、今の姿がいつまで続くのだろうかと未来に対して考えてしまうのは旅人の癖なのだ。誰に乞うわけでもないが、これも旅の情緒のひとつなので今くらいは許してほしい。


落ち着いてもう一度、ここからでしか見れない景色を見ることにした。

新幹線との隣接ホームを上下に重ねた駅構造は懐かしくもよく見るような錯覚を起こさせる。初めて来た場所で、初めて見る風景のはずだというのに。目を何度もこすりながら現実と記憶の境目を行き来する。顔に暖かい湯気があたり、冬なのにじっとりと汗ばむような倒錯感を覚えた。
停まっては駆け抜ける高速鉄道に、ゆっくりと……しかし着実に進む在来線。ハイタッチするかのような距離で二人が出会い結ばれぬ思いのように離れていく、私はこれを知っていた。

身分違いに魅せ掛けた姿での逢瀬に、そっと優しく手を離す焦がれ。引き裂かれるわけでなく辿り着く先も同じなのにまるで永遠のように感じられる数分を幾度となく見ていた。記憶と線引いた曖昧な夢の中から彼らの約束の地が口を突いて出る。

 

 

熱海だこれ。

 

 


堅苦しいのも程々に、越後湯沢駅在来線ホームの個人的にほほうなるほどと思ったポイントは2.3番ホームの屋根である。
2種の素材が途中で切り替わり乗客を守っている。どちらが古いのか、何故このような形状になったのか。にわかにはわからないが何らかの歴史があるんだろう。


ちなみに新幹線から直で乗り換えされる場合は改札内にこんな券売機がある。できることなら使いたかったし少しだけ……迷った……!!

雪ん洞 ~ you can do? ~


B級グルメと言うか否か、主食だからな米は。
ということで多箇所で噂の「雪ん洞」は今回のメイン目的の一つだ。……というか他の目的が綺麗に消えたのでここしか実質行けてないんじゃないかな……。

……………………えっこれ「ゆきんどう」じゃねーの!?

「ゆきんと」だなんて騙された……。

 

さてはてその雪ん洞さんなんだが店舗の前や付近のなんか覚えてない店の中の座敷でいただくこともできるそうだが今回はお持ち帰りで宿で食べることにする。ついでに座敷はともかく店頭は結構な見世物具合だったことをここに報告しておこう。

具が色々あって悩むが現物をカウンター形式で見せてくれてるのでその中からピンとくるのを選べばいいし、どれを買ってもハズレはないだろう。とりあえず俺は肉を求めてもち豚に。

おにぎりは頼んだらすぐに店員さんが作ってくれる。目の前で作るので店の奥でこしみのの親父が脇で作ってるとかそういうことはないのが見えて安心だな!

じっと見ていると「えっ、まさかそんなに!?」というくらい塩をかける。ファサァどころではない。一瞬引く。
目を白黒させているうちにおにぎりもノリを巻かれて白黒して、慣れた手つきでパックに収められる。どう見ても溢れているが安定性があるので収まってるって考えでいいと思った。


これでワンセット。パッケには選んだ味に丸がついている。

温かいおにぎりと温かい味噌汁を雪の積もる中持ち帰りって冷める不安しかなかったんだが30分くらいかかった気がする寄り道をかませた道中でもほっくりしたままだった。

目の前にしてみれば小さくて、こんなのぺろりと食べきっちまうぜと考えてしまうものだがそこは1合分。そんなに甘い話ではなかった。ついでにあの塩の量、絶対にしょっぱいと思っていたのにしょっぱい話でもなかった。
食べ始めてすぐは“おかずがいらないどころか邪魔になるおにぎりって聞いてたけどそうだな”と思った。それくらい塩と海苔と米のバランスがいい。白飯おにぎりがとにかく美味い。
俺は好き嫌い激しいし貧乏舌な自覚があるが、日本人である喜びを噛みしめる程度に白米が美味かったしおにぎりのポテンシャル引き出されてた。


綺麗じゃないけどこんな感じで。

店頭から既に気になっていた謎の銀の包みは漬物的なもので、癖がありすぎるわけでもなく無さすぎるわけでもなく。なんだったんだろうあれは。なんにしても飯を盗んでいく泥棒だということには違いなかった。もうひとつ海苔塩むすびを買っておけば……と軽く後悔する。
しかし買っていたらそれはそれで後悔するんだろうなってくらいには腹いっぱいになったのでご利用は計画的に。

褒める人がたくさんいるのもわかるくらいに頭一つ抜けて美味しいのはわかる(多いので飽きるってのも理解できる)。ただ、これを食べて他に何を食べる?ってなった時に選択肢がない。
ラーメンや蕎麦はそれひとつで飯1回分だけどおにぎりと言われると足りない、何かおかずが欲しい。となるのが残念ながら日本人。そこを求めてしまうと恐らく改札前で売ってる鮎くらいしかないのかな?

おにぎりは気になるが1合もいらないのなら同じく駅ナカにある丼屋さんが小さいものを売ってるのでそれにいってもいいだろう。バリエーションは少なめだし塩の量も違いはするので全く別物の話になってしまうけどな。

 

……夜中に腹減ったしやっぱ2個でよかったんじゃないかなぁ。

snow know


俺は雪を求めに来たんだよ。予定組んだ時はどのくらいから降るかわかんなくて、直前にすごい!この時期にこんなに降るなんて!って言ってたからちょっと期待してたんだよ。なんでかな。このくらいなら年イチで大阪もなるんだよ!

ということで今日は雪を求めに行くぞ!!俺はホワイトスノーにロマンスを感じるんだ!!全部雪のせいだ!!!
山とかまだ全然枝ぶりを感じるけど何も!そんなの!関係!!ない!!!
雪のありそうなところは目星をつけているんだ!向かうぞ!

なおこの日記は写真の明るさとかコントラストとかほぼ調整してないカメラそのものの色情報のものが多いことを申告しておく!俺のPCモニターが暗いのかカメラが暗いのかはよくわかっていない!

 


幾分かの坂を乗り越えてやってまいりました。幾分どころか結構な坂だったので健脚さを求められている気がしないでもない。
色が完全に溶け込んでいて元々こうなのかどうなのかさっぱりだが滝沢公園だ。ホテルからすぐの広い公園だと考えてやってきたが遊具などない。


あるのはただただ雪、そして川。10cmほどの積雪と遊びながら前に進もう。


辿り着くのは人口の水の壁。
なるほどー。これが滝かー。


道の横に階段を発見、雪の階段なんてそうそうあがれないのでひょいひょいと登ってみるぞ。


先刻の滝の高さにもあがって、これはこれでまた違った景観でいいな。

数人が通っただけの轍を外れるとそこには柔らかな白い妖精たちが羽を休めている。目に見えない程の姿に日光を纏って、息を潜めるように。しかししっかりとした存在感を主張する。俺はそんな場所に来れたことが嬉しくて。


とりあえず荒らしていく。ヒャッハー新鮮な雪だー!!!!


少し歩くと見つかるいかにも「道しるべ」な異物。俺は知っているぞ、これの雪を掃っておくことで後で別のイベントが始まるんだ。
ざくざくと斜面に乗った雪を掃ってみると……。


た………………き…………?
えっ、さっきのは滝じゃないの?ダムかなんかでよかったの?ゴールっぽかったじゃんなんで。


振り返れば街は遠く、よくみた道路の色とは違う風景が目の前に飛び込む。
この程度の景色ですら俺にとっては異世界で、こんなにもたくさんの雪を眺められることに旅に出られることのありがたさを感じた。


雪にまみれた橋も滅多に見られたわけじゃない。
視界の端にロープウェイの紐が見えるが今日は運休日、山頂まで行くのならその足で降りるしかない。先の見えない不安が少しだけ襲う。先人の足跡だけを頼りに歩を進める。


向かいから帰ってくる人がいてホッとして、後ろから追い抜いていく人がいて胸を撫でおろした。大丈夫、俺はひとりじゃない。


橋を左に進むと飲み水がかけ流されていた。疲れた体にしんと染み入る冷たさだ。
先程追い抜いて行った人たちとまた交差する。


手をつこうとする岩場には寒さに耐えて身を委ねる植物たち。


もうひとつだけ、小高い丘を越える。道がどうなっているのかは確認することはできない。
踏みしめられた雪は氷に姿を変える。細心の注意を払って一歩、また一歩。もう先に人はいない。ごくり、と熱を持った液を飲み込む。


清涼な音が大きくなっていく。沢があって滝がある。名が体を表すのは今だ。


ここまで進んできたものとは異なる自然の創りだした道が目の前にある。眼下一杯ではないけれど充分に雄大だ。
こんなにも美しく、激しさと穏やかさを兼ね備えたものを俺たちは造れるだろうか?


飲み水のところから実はゴールは見える。けどやはり近付かないと見えないものもあるもんだな。そこに必要な労力が10分もないのなら向かって損はないだろう。場所が場所だけに足場が悪いので可能な場合のみだが。
ここと滝の間に不動さんがいるので不動滝。全てを見てやっと全部が繋がる場所なのだろう。


帰りは皆元の道を通るが足跡のない道もあったのでそちらを使って帰る。

先人の姿を見て勇気をもって進んだものだが、無人の場もまたいいものだ。誰かが始めないと次は続かないことも、その後手を付けなければ無へと埋まってしまうのも自然は教えてくれる。
俺のこの跡に続いてくれる人はいるのだろうか、それとも俺のいた跡が最初からなかったかのように溶け消えるのか、はたまたついてくる人がいないまま埋もれて大昔にあったものだという欠片の情報だけ残るのか。

勉学にも、文化にも、ネット世界にも、現実にも、人生にも、全てに言えること。考えるきっかけはこういうところからやってくる。
他の観光先が閉まっていたから半分致し方なく来てみたような場所だったが、ひょっとするとここに来させるために全て休みになったんじゃないかと思えるくらい「来てよかった」と思えた。それは普段接しない自然と触れたからかもしれないし、ただ遠くを見るのを忘れていたからかもしれない。

現実から逃げた先で非現実が持ってきた明日へのアクセントなのだとしたら、俺はこの気持ちや景色を大事にして、忘れずに過ごさなくてはならないだろう。
強制されたものではないから、押し潰さないように、押し潰されないように。

 

 


宿についてほっと一息。


あたたかいお茶とお茶菓子でゆったりとした時間を過ごし………………えっ明日7時くらいに起床?そうだな確かに風呂いくもんな早寝するっきゃないよな旅館は2泊以上必須なのを実感するぜ。
続きは次の日記ってことで夢の世界に旅路を移すぜ!!

湯沢ホテルニューオータニ


新潟越後湯沢の湯沢ホテルニューオータニさん。

立地
駅から7分くらいかな、道中にセブンイレブンあり。主要道路だし観光地だから大丈夫とは思うけど積雪量が多いともうちょっと時間がかかるかもしれない。
付近に飲食店はそこそこあるけど個人店ばかりなので営業時間には注意。特に朝飯を食べるところがない。

道順
まっすぐいってまっすぐいって左折して坂上って到着!しか言いようがない。
駅周りに大きな建物はないので外見写真だけ確認して向かえば楽に辿り着くはずだ。入口が山側にあるのがちょっと大回りになるが駐車場の問題かな。
坂が思いの他キツいので足腰心臓弱い人は送迎使った方がいいかもな。この辺のホテル全部坂の上になるから地味にめんどくせぇ。

部屋設備


和室10畳に板間で広々!!一番低ランクでこれだし、ここに1人で泊まれるところもポイントだよな。転がりまくっても誰も何も言わないぜ!!
部屋の匂いに関してだが、暖房や畳についたタバコの匂いはどうしても取れないものなので嫌いな人は禁煙ルーム一択だな。プランによっては禁煙希望できないようなのでそこはどれを優先するかになるな。
玄関に消臭スプレー(ファブリーズ的なやつ)が置いてあるのでそこはありがたかった。


ホテルが古いだけあって鍵も古い。これは先に知っておきたい情報だと思うんだがなぁ……。安全ではあるけど心許なくもある。




風呂はシャワーのみ。基本は大浴場に入りに行くものなんだろうな。
洗面台は2基、トイレはウォッシュレットつきで部屋に入った際の気持ちに対しては嬉しい誤算。水回りは施設の古さに対して綺麗だし、この新しさは嬉しい。


そして靴箱が異様に大容量。スキー客ってそんなに使うのか……?


備え付けの冷蔵庫は販売機能を付与されたものなので大きさに対して置場は少ない。販売自体は全て自販機に纏めたのか中身は空だ。
涼しい地域だし暖房入れてても飲み物が温かくなるほどかっていうと多分そうでもないし、冷蔵庫の出番はあまりないのかもしれない。実際俺は使わなかったし。


テレビはローカル番組ばかりなのである意味面白いが見るものが無いといえば無い。エアコンは3段階で調節可能、時期にもよるが弱でも暑い程度には暖かかったな。

施設設備
とりあえず最初に、フロントは2階。つまり入口は2階の高さにあるのだ。それだけの坂があるってことだよな、あの町。


インターネットコーナーはフロントの目の前にあって、そのすぐ近くの柱に充電コーナーもある。ケーブルは借りれるのかどうか知らないがコンセントだけとりあえず置いておきますねって感じのところ。
この近辺にwifiは飛んでるが部屋にはネット回線がない。電波の入りもちょっと弱いかな、少なくとも窓際まで行けば問題ないレベルだ。


フロント前にお土産売り場があって商品をみてるとフロントの人がレジで待機してくれる。じっくりは見れないかな……。


フロント近くで新聞もいただいていけるので必要でしたらどうぞ。


喫茶コーナーもあるがいまいちよくわからなくて使ってない。扱いとしてはラウンジなのか?

卓球台もあるはあるんだがフロント横で有料なので中々やりづらい。写真も撮りづらかったのでやめておいた。



自販機は1Fと2Fにあります。飲み物は普通価格~10円20円高いくらい。アイスは17アイスで30円高。どこのホテルもこんな感じだろうけどこの辺は外で買っておくほうがいいな。

大浴場がやはり売りだろう。男湯と女湯が時間入れ替えで異なるものなので両方入っておきたい。
残念なのは露天があるのが片方だけだから朝か夜かのどちらかでしか入れないところか。あと目の前のホテルから露天風呂は見えるっちゃ見える。湯船は屋根ついてるからいいけどわざわざ晴天の直下に入ると多分丸見え。あちらさんの方が後から建ってるっぽいししゃーないとこではある。
脱衣所の中に1台洗濯機があるので洗濯する場合はこちらへ。洗剤は販売があるようだった。
石鹸からボディソシャンプーリンスからクレンジングオイル化粧液乳液オールインワンジェルシェービングフォーム育毛剤ピーリングゲルとオイルリンス?消耗品がとにかく充実してた。くしもスパ銭とかで見るような除菌方法の棚に入ってるぞ。
そういう点では荷物少なくていいことなんだが各アメニティから酒粕的な匂いが度々してたのでアルコールダメな人は使うの避けたほうが安心かもしれん。
塗るグルコサミンとは一体……。




大浴場までの道中と入り口にマッサージが置いてあるが有料のものと無料のものがある。全身は有料、足のみのものは有料無料あるって感じだな。


温泉施設にたまによくある体脂肪とか血液の健康とかを調べる100円くらいの機械は端に追いやられている。

3階がレクリエーション施設とか書いてあったけど別になんもない大広間って感じだったので見るとこは1F2Fくらいか。

アメニティ



お茶菓子の笹雪がひとつ、緑茶とほうじ茶。ポットにお湯満タンと水も満タン。
コップもグラスも4個くらいあったのでゆったりとしたお茶タイムは楽しめる。



浴衣は4サイズだったか、最初はMサイズがあるが合わなければ廊下にあるものを使用可。タオルはバスタオルとフェイスタオルが1枚ずつ。
半纏があるので折角だから着るといい。



ドライヤーがあってシャンプーとかリンスとかボディーソープは備え付けで、コップがいっぱいあってようは普通に旅館してる程度の部屋設備。こういう金庫って出せなくなる可能性をわずかでも考えてしまうと使うの躊躇っちゃうんだよなぁ……鍵自体を渡されたのでそういうことはまずないわけだが。
青竹踏みとか肩こりマッサージのやつとか置いてあって安定した雰囲気はある。
歯ブラシとくし、コットンにシャワーキャップ使い切りのマウスウォッシュがあったりするのがなんかオシャレだ。

価格
入湯税あわせて8000円。これでも時期的には安い方なはず。
HPで予約したらオマケをつけれるってことで物販とかで使える500円券を選択して実質7500円かな。

5000円を超えると消費税が猛威を振るっていくな。財布が痛いぜ。

総評
いいところ
やはり風呂設備ではないだろうか。なんだかんだで露天風呂を併設しているホテルは少ない。下手すると合宿所みたいな宿になる地域だしな。付近に立ち寄り湯も多いが、どうせなら宿でじっくりまったりしたいところだし設備として存在するのがありがたい。
フロントスタッフさんの物腰や気の利かせ方なども良い感じのところで、外観こそ普通のホテルだけど適度に古き良きところだと思う。時代の節目を感じるというか。

温泉地域に来てるんだからネットは捨てろって意味ではネット環境がないのは利点ではないだろうか。悪いのはネット廃人な自分なわけだしゆっくりしたいなら見ないでおくべきアイテムだしな。

このレベルで冬場に単身宿泊をさせてくれるのは本当に助かるんだよなぁ……。

悪いところ

窓からの羨望はあまりよろしくない。新幹線側と山側があるんだが、山側はホテルとかであまり開けてられないし新幹線側もなんだかんだでMAX退役したら見えないんじゃないか?

古い建物だからってのが主な理由だが上の部屋の音がダイレクトに聞こえてくるので、そういうところはあまりだな。
建物とか場所的なとこからやっぱ学生さんが使うことがある宿だろうし、かち合うかどうかって結構重要なところかも。