えいあーる


基本的に俺とイリヤが組まないと恩恵に与れないスキル。


あれは現実を非現実に落とし込んで合成する技術なのに現実に存在するみたいな言い方をされると胸にひっかかるものがある。確かにスマホのカメラを使って視力を補う人はいるし、その人にとっては画面の中が一番近い現実なんだろうがそうでない人の方が多いし。
透明モニター越しにリアルタイム合成できて初めて「現実」なのではないだろうか。

いや、カメラ越しでも向けてる方向に対してだけであれば透明モニター越しと謙遜なくて扱いは現実なのかも……しれないが。俺としては少なくとも手放しで見える状態じゃないと中々そう思い辛い。
VR寄りの人間だからこそ、視野の広さを価値観に重視しすぎなのではないかという自覚はある。
逆に言うとディスプレイ技術が進歩すればいくらでも現実と言えるってことだ。それも遠くない時代に。

結局見えない物を見ようとしているんだから現実も何もないだろと言われるとそこまでだが、覗き込んだのが望遠鏡かモニターかの違いなのにここまで世界を隔すとは……といった思いもある。
ネットの繋がりが今や現実のひとつでもあるように、いつか次元も関係ない全てが現実という扱いになるようにと願っている。

牧原久人はリアリティを追及する皆さんを応援しています。