せめて苦しむことなかれと


自分だけだってのは中々に傲慢なことで、同じことで苦しんでいる人はそう少ないものではない。
ましてや今の世界はメディアやSNSで同じ考えの人と軽率に繋がれる。声をあげれば手が挙がる。
それは同時に批判や陰口も受けることだけど、寂しい思いを抱えることにはならない。

伝えることは昔よりよっぽど簡単だ。
その内容の認知を何%で良しとするかで難易度は上下するけれど、触れないよりもよっぽど解決に近付ける。
それを便利ととるか、不便ととるか。

また、該当者じゃなくても賛同者は現れる。その問題がデリケートであればあるほどに多く、近親者に思い当ったり考えなしであったり様々な人たちが寄ってくるだろう。
その人たちを切り口にしてもいいし、聞いてもらってることで自分の考えを纏める機会にしてもいい。
伸ばされた手を、見つめてくる瞳をどう受け止めるかで未来は変わるだろう。