コミティア113の話

てなわけで、だ。
今年何回目かわからんイベント遠征が終わりました。
夏の高頻度っぷりなんとかして分散できないものか、やっぱ春秋だけのほうがいいのだろうか。
来年はもうちょっと減らしていく。

コミケ前の太陽が厳しく、季節の移り変わりのタイミングもずれて台風も登場し、どうなるかと思われた当日。
夏とは思えないほどに涼しく、雨も降るような降らないような快適な中でイベントは開始。
どうせ大イベントの間の開催だしそんなに人こないだろと思ってたけど、見本誌コーナーがすごい人で予想外だったな。
座りながら見えるのは初めてなんだが、ぎゅうぎゅう詰めからちょっと空いてまたぎゅうぎゅう。
あの中で欲しい本、めぼしいアイテムを見つけるのって大変そうだった。

来訪はというと他の時に知り合った方や飛行機趣味の方やらいつもの人やら。普段以上の収穫といえたくらい。
最初の印象がどっと変わったな、募集数が少ないから小規模ってことはないんだというのを思い知った。
実際動員多いほうが盛り上がるかって言われるとそうでもないしな、ライブとか。
自分の周りにきてくれる人の濃さは代わらないし体感濃度ってそういうもんか。

さて、当日に確保した本を1冊だけ紹介しておこう。
懇意にさせていただいている会社の社長さんが実録を出した。


そう、毎度お世話になっておりますねぎ秘密結社のねぎ社長さんの「糖尿をこじらせたらこうなります」だ。

5月くらいに出してみたいって言ってた覚えがある。えっ、3ヶ月でやったのこの人。あれっ、もっと前だっけ!?
あれからまだ1年経ってねぇの!?って思うくらい双方バタバタして、慌しいだろうしよく間に合ったなとすら思っている本である。
元々ねぎさんって描くの早いけど、ここまでとは。

本の内容はタイトル通り、若い頃からの糖尿病を楽観視してたら時間経過後にやばいことになるぞという自伝&報告かつ警告漫画。
絵を描く人間が目をやられるという恐怖、しかも事故ではない「今からなってしまうかもしれない」という不安。
治療の恐ろしさや、今すぐ治せないという焦燥感。
そして何より、楽しみな今が潰される悲しみ。
近くで見ていたつもりだけど、全然理解できてなかったことを実感する作品だった。俺の思ってた何十倍も、御本人は苦しんでいたんだな。……と。
周りからすればたった半年、本人からすると長すぎる半年。もうちょっと力になれてたのかなーと考えてしまう。
闘病の末、様々な制限も解除されて動きやすくなって、だからこそ本も作れたわけだが実際はあわやってところで回避しきれての今なんだよな。

言葉の纏め方がきちんとしていて舞台を飾ったりするのが得意なだけあって、話の切り方や盛り上げ方が上手な作品です。
かつ、オマケ漫画も追加されているということでT先生がんばれ……。

一連の流れを受けて(アレルギー調べた時についでに)俺もHbA1c調べたんだが普通だったんで、「他の人の話を聞いて安易に糖制限とかするのもやばい」というのも学んだな。
今は若くから内臓や血液の問題を抱える人も少なくないのに健康診断じゃ35歳だか40歳から検査とかなんかそれまで自費で頑張れみたいなのもおかしな話だなと思う。
若い時なんてそれこそ昇給もしてないから切り詰めて、栄養バランスも崩してって病院もいけないのに。必須とされてる検査で出せないなら警戒もなんもできねーじゃん。
仕事によっては健康診断が義務化されてて丸1日も時間とってくんなら纏めてこの辺も出してくれていいのになー。
土日や夜間やってる病院が多い地域ならまだしも、普通はやってないもんだし。35歳時点で大分やばいことになってたって聞くと若いから大丈夫って時代に作られた診断の内容に少し疑問が生じてしまう。
俺なんてねぎさんの話を聞いて初めてどれを調べてどれを見ればいいのか知ったくらいだし、リスクに対しての内容の周知が薄い気がするな。
そうそうここまではならねぇっつっても元々の体質やら栄養ドリンクやら野菜ジュースやら、思わぬところに落とし穴があるので甘いものあんまり摂ってないから大丈夫ってことはないんで検査できるようならまず検査、だな。
確か3割負担で2回受診いって5000円はかかってないはずなんで、年に1000円貯めて検査にまわす意識で今後も動いていきたいところだ。

COMITIAは次回、11/15に参加の予定でいる。
時期が絶妙に微妙なタイミングで新しいもんは何もないかもしれない。
コミケは申し込んでないんだが、居るかどうかも怪しいところだな。