6年の時をこえて

去年だったかな、某委託書店で同人誌を1冊買ったんだ。
小笠原朋子さんの「たびのほん」っていうやつ。
何故か毎回トラブルが起きたり起こしたりしてしまう旅行漫画なんだが、「これがよかった、この店がよかった」とかも載っててわかりやすい本なんだ。
高くてちょいと厚い本なので少ない見本じゃ買うのを悩むところだけど、元々作者のことを知ってたからこの人ならいいかなーと思ったのもある。

で、その本の所々に出てくる、旅行記を描いた漫画。
……というか、それの続きが出せなかったので同人誌で出したらしいんだが。
「とびだせニッポン!」っていう、出版社の出してる本がある。
こなれた新刊だから読みやすいのであって、最初の方は読みづらかったりするよなぁと流石に思い留まってたんだが、やはり気になるということと絶版になってるということでスレスレ残ってたamazonでポチッとした。
で、届いたのが今日。
勿論新品で。発行平成19年なのに在庫があるのはさすがamazon。
日本のamazonがいつからあるのかはもう覚えてないけど。

内容については相変わらず、というか元々、というか。
トラブルまみれの旅行漫画なわけだが、今日なんで記事にしたかっていうとこれ!


平成19年の掲載誌の広告が入ってる!!!

こんなん今手に入れられないよ、いらないけど。
残ってるあたりさすがamazonだなぁ……。新品だなぁ……。
隣に載ってるのが「松本の兄」で時代を感じる。
全部の本に入ってるわけじゃないし、ピックアップ中や配送準備中に落として捨てられたりもするんだろうが、入ってるとよくわからない感動をしてしまう。
オークション以外で探しようのないものをサッと見つけられるところとか、それがすぐ発送されるところとか。
未来に生きてるって感じがするな。

wikiによると発行当時は倉庫が1つしかなくて、置いておける数も限られていただろう。
まあ、すぐ後に八千代に建てられたようだし、出版時期からはそちらに保管されていてもおかしくないと言えるが。
それでもそんなに場所もない時代のものなんだよな。
便利というか、すごいというか。
あまり増刷されてない古い本を取り寄せると時代を感じる。とても感じる。

最近はkindleとかで電子販売も進んでいってるので絶版なんて概念はなくなってしまうのかもしれないけれど、やっぱり紙媒体で読みたいもの。
……というか、電子媒体じゃ小さい文字に近づいて読めないのがよろしくないっていうか。
冊子が電子書籍メインになれば倉庫に余裕ができて大物配送が捗るようになるんだろうけど、今と変わらないくらい本を取り扱ってて欲しいな。

本屋で買えと言われそうだが、面陳ばっかになって種類置いてないとか、雑貨が店の半分を占拠するとか。
本屋が迷走してて買いたい本が売ってない……というか、過去に置いてたもんを置かなくなってて足が遠のくんだよなぁ。
昔ならTRPGもそれなりに揃ってて本屋で買えたのに、余裕がないんだなぁ……。
当の本屋バイトも社割がなければ通販してるところって言ってたりするし。
便利になれば不便になる。バランスがよろしくない。
しかし、安くて便利な通販サイトばかり利用するとそれだけ世の中のバイトが低時給で酷使される時代になってしまうのも事実。
利用者としてどう動くか、問われるな。