新たなる冒険

人は新しい何かを経験し、大きくなるものである。

俺も、新しい一つの道に興味をもった。
冷めた目。しかし奥では大きな輝きを持っている。
それは炎を発火させる為のタネにもなる。
そして、発火させた炎を消す消火剤も共に持つ。
それが氷雷マジシャンである。

まだ歩いた事の無い道。
俺はその挑戦にわくわくしながら、初心者修練場に足を運んだ。

・・・・ら。

なんだこれは!!!!!
なんだこれは!!!!!
うごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうごうご
大量の敵・・・(ファブルと言ったか)・・・が俺に寄ってくる。
-俺を殺る気だ-

その時、無数の虫から逃げる俺の頭の中では、色んな叫びが飛び交っていた。
死ねと?
無職初心者にどうしろと?
っていうか逃げ切れるのか?ここで御陀仏なんて冗談じゃないぞ!

とりあえず突っ切って室内へ入った。
勢いよくドアを閉め、切らした息を落ち着けてから、奥に居た一人の青年に声をかける。
「おい。ファブルの山抜けてきたぞ。次は何だ?」
あんなファブルの山・・・いや、寧ろ海と言ってもおかしくなかっただろう場所を突っ切ってきたのだ。
喧嘩腰にもなろう。
声をかけられた青年は、喧嘩に乗ることも無くサラリとかわし“ほほう”と声を漏らし俺を見る。
「あのファブルを抜けてくるなんてな。お前みたいな貧弱そうな輩が・・・信じられん」
驚きの中に少しだけ馬鹿にしたような態度が入っている。
まるで冒険者になるな・・と言っているのかのようで、俺は少しカチンときた。
「確かに俺は力は無いが、その分あの程度のものは切り抜けれる頭脳と素早さを持っている。
 人を見かけで判断するのは悪い事だと幼い時に教わらなかったのか?」

その態度に、青年はさらに驚き、そして大声をあげて笑う
「・・くく・・あははは!
 そういう態度で返してくるやつは久しぶりに見たな・・。
 確かに言い方が悪かった。謝る。
 そうだな。事実を見て物を言わねばならんなぁ。
 初心者にそう言われるとは。俺も落ちたものだ。
 よし。次の試練に送ってやる。次の試練は・・・そうだな。自分で見て確かめるんだな。
 未来のお前の活躍期待してるぜ!」

青年はそう言うと、呪文のようなものを呟く。
俺はこの呪文を知っている。父さんが昔使っていた呪文だ。
  父さんは冒険家で、安全な場所であればピクニックと言って俺と母さんを連れて行ってくれた。
  ある日、ピクニックの最中、一匹の動物が俺達に向かってきた。
  それに手を伸ばした俺をかばい、父は・・・・
  ・・・一瞬の出来事だった。
  血まみれになって倒れる父を見ていることしかできなかった俺。
  父は最後の力を振り絞って一言呟いて。俺と母を街に送った。
  その時父が呟いた言葉・・それがこの呪文だった。
暖かい光に包まれる。懐かしい光。
光が俺を包み、周りが真っ白になり何も見えなくなっていく。
・・次の瞬間、光は足元に落ちていき、俺の目の前はさっきとは違う別の空間(部屋)に居た。
そして俺の頬には生暖かい雫が・・・。
俺はその雫を拭い、遠くに見える人のもとへと向かった。

・・・と。ここまで小説風に書いてみたが・・・
ぶっちゃけネタ切れだ。書いてて疲れる。

まぁ、そこから診断をしたわけだ。自分に正直に・・・な。
そして出た結果は・・・
・・・・・・・アーチャー・・・・・・・・

遠い・・・遠いぞ・・・。
だが、貰えるものは貰っておく精神の俺としては・・・

俺は迷わず「審査結果の職業に!」と叫んだ。
そしてまた、暖かな光に包まれる。
光が落ちた時、今度は一人の兵士の前に居た。
兵士は少量のお金と赤ポットを3つ俺に渡すと、持っていた槍で床をコンコンと叩く。
それが魔法発動の合図なのだろう。
今度は少し青みの帯びた光が俺を包み込む。
爽やかな風が通り抜ける感じがした。
目を瞑って、体で風を感じる。
今にも風の声が聞こえそうだ。

目を開くと、俺は弓手の村に着いた。
そして、魔術師の街まで歩きながら鍛錬する事を決め、村を出た。

-ここからが俺の冒険の始まりだ-

結局シメも小説風かよとか言うな。
考える側は大変なんだ!
でもこう・・好奇心と言うか小説はじめた責任感と言うかなんというかが・・・な?
書けばわかるけど、小説は疲れる。
勉学が足りないと、表現も限られてくるわけで・・・。
同じ表現を何度も何度もするのは読む側がつまらないだろうし・・・。
全世界の小説家さんはそれを考えながら、言い回しとか良い物選んで書いてるんだろうなぁとか。

この世界も、別の世界も。
人を感化させる程の作家さんってのは凄いと思う。
俺もそのくらい立派になりたいなぁ・・・。
・・・あれ?本題から脱線してる?!
ぇーと・・・とりあえずシメ!

VNWもどき牧原久人は、全国の物書きさんとノビスさんを応援します。